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栗東が生んだ自慢の特産品。そんな自信を持っておすすめできる品々が全国展開され、まちのPRにつながっています。
今月の特集は特産品を広める取組み。全国に栗東ファンを増やしながら、まちの可能性が広がっています。 |
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地域×企業で農の展開 |
愛情伝わる、栗東産野菜がおいしい! |
先進的な取組みをしてきた上砥山営農組合と、障がい者雇用を進めるヤンマーシンビオシス褐I東センター。両者が連携しながら育てる農作物や、それらを使った加工品が、「おいしい!」と評判です。 |
大阪のプレミアム・マルシェに行列 栗東産野菜のおいしさ |
今、ヤンマー(株)の社員食堂(大阪)が、「行列のできる社員食堂」としてテレビニュースで紹介されるほど人気になっています。
ヤンマー(株)では、今年2月から、「生産者と消費者が直接的により深くつながる場を届けたい」と、社員食堂を「Premium Marche OSAKA」として、週末の昼限定で一般開放。おいしさが評判を呼んでいます。
使用されている葉物野菜などは、ヤンマーシンビオシス褐I東センターで育てられたのものです。 |
障がい者雇用を進めるヤンマーシンビオシス(株) |
栗東センターは、平成26年、上砥山に開所しました。「シンビオシス」は英語で、「共に生きる」の意味。自然、社会、地域、多様な人びととの共生を目指し、ヤンマー鰍フ特例子会社として、障がい者の雇用を進めています。現在の社員は12人で、野菜の水耕栽培・土耕栽培、花苗・野菜苗栽培などをしています。
水耕栽培では、16種類の野菜を扱い、毎日、新鮮な野菜がヤンマー社員食堂に出荷されています。
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協働農園から栗東を元気に 新しい「農」を発信 |
また、土耕栽培の舞台となっているのは、上砥山営農組合とともに取り組む55アールの協働農園。平成26年から、営農組合の技術指導を受け、栗東くり太郎かぼちゃ、タマネギ、ニンジンなどを育てています。
「協働農園のタマネギから作ったドレッシングはヤンマー社員食堂でもおいしいと評判です。地域とのつながりを大切に、地域に根ざした仕事をしていきたいと考えており、営農組合の皆さんにいつも助けていただいています」と語る、栗東センター・センター長の木村さん。
「9月には、五穀豊穣を願う伝統行事『田楽踊り』も見に来てもらいました。緑豊かな大地の恵みに感謝し、利益優先ばかりでなく、農業と福祉の連携で、地産地消を広くPRしていきたいです」と語る、上砥山営農組合・組合長の山元新一郎さん。
金勝山系からの美しい水が豊かな農作物を育む上砥山。ここから新しい「農」が発信されています。 |
ある日の栗東産野菜  サラダの野菜がみずみずしく、シャキシャキしていてとてもおしいです。安全・安心の野菜が自分の体の一部になっているのを感じます。特に水菜が大好きです。
野菜が栗東産だということは、もちろん知っています。自然環境もよい地域なんだろうなと思っています。
<ヤンマー(株) 社員・吉田さん> |
協働農園から加工品が誕生
 協働農園の農作物を原材料にした加工品が誕生しています。
栗東くり太郎かぼちゃは、平成27年からかぼちゃ焼酎「金勝」に。栗東ならではのお酒として人気です。
●販売…JA栗東市 田舎の元気や TEL.552-0531
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開所以来、離職率ゼロ! 働く皆さんに聞きました。
 @夏はとても暑くなるハウスで、地道な作業が続きます。近くの琵琶湖カントリー倶楽部にも出荷A花苗は、大阪の中心街にも出荷され、都市を彩ります
 入社4年目です。大切に育てた野菜を収穫する時に喜びを感じます。
技術は会社で学びました。トマトは水をやる量が難しいのですが、経験から、成長の段階や天候にあわせて判断できるようになりました。
井上さん
 昨年8月から仕事をしています。高校も専門学校も農業関連の学校でした。
学校の時とは違い、実際の現場ではなかなか思うように農作物が育たないこともありますが、学びながら頑張っています。
佐々木さん
 創業時から、野菜の水耕栽培に携わっています。
レタスの傷んだ部分を見つけ、手際よく捨てるのが大変で、出荷時はOKがでるか緊張します。小さな種が大きく育っていく、成長の喜びを感じています。
青木さん |
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高校生の力で全国発信 |
「しが国情まなびや」でネット販売 |
「しが国情まなびや」は、創立30周年記念として、国際情報高等学校の生徒が運営するオンラインショッピングモール。若い感性を取り入れ、栗東の特産品をはじめ、滋賀県内の商品がインターネットで発信されています。 |

まなびや社員の26人。「最初は売れなくて大変だと思うけど、頑張ってや」という、出店企業の応援が励みになっているそうです。前列左から、副社長の小高峯梨香さん、社長の山末未来さん、副社長の山岡瑠華さん。
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創立30周年を機にオンラインショッピングモールを開設 |
5月28日、小野にある滋賀県立国際情報高等学校の生徒がインターネット上のショッピングモール「しが国情まなびや」を開設しました。出店しているのは、栗東の6社をはじめ、滋賀県内の計19社。魅力ある商品が高校生の視点で全国に発信されています。
まなびやに関わる生徒は26人。生徒自身がネット上でウェブページを制作して商品を販売しています。講習を受けながら、システムの構築、企業への営業、ページデザイン、販売までの一連の作業で、授業としてビジネスを実践しています。 |
総合学科である強み 得意分野をいかしたチーム力 |
国際情報高校の特色は、工業系列(メカトロニクス、情報テクノロジー)・商業系列(国際ビジネス)・ 普通系列(グローバル・スタディ、ヒューマン・カルチャー)の5系列がある総合学科であること。全国15高校で展開されている「まなびや」ですが、滋賀県では初めてで、総合学科の生徒が運営するのは珍しいケース。系列が違う生徒が、横に連携し、それぞれの得意分野をいかして運営しています。
「コミュニケーションが得意なので、違う系列の人と話せるかもしれないと考え、まなびやに関わってみようと思いました。校内外の多くの人と交流を深めながら、さまざまな体験ができることが楽しいです。ビジネスマナー講習を受け、営業のために企業を訪問しましたが、理解していただけるように説明することが難しかったです。出店につながった時はとてもうれしかったです」と語るまなびや・社長の山末未来さん。
副社長の小高峯梨香さん・山岡瑠華さんも「出店いただいた企業の意向を聞きながらページ修正を重ねました。みんなの力で無事に開業できてよかったです」と話します。「今後は滋賀県全体のより多くの魅力的な商品を発信できたらと思います。10月からは2年生への引き継ぎが始まるので、情報を共有しながら、協力して出店企業を増やしていきたいです」と三人は続けてくれました。 |
10代の意見を取り入れ ともに作っていく楽しさ |
栗東の出店企業は「生徒の熱意が伝わりました」「10代の意見を取り入れることで新たな展開の機会への夢ができます」「若い皆さんとともに一緒に作っていける楽しさがあります」と期待を込めます。
栗東から全国へ。今後、新たな商品開発や、フェアトレードなどの世界を視野に入れた展開への夢も膨らんでいます。 |
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開業記念イベントから(5/28)  しが国情まなびや」の開店にあわせて、視察を兼ねて栗東に来ました。滋賀ならではのものが多く、魅力的な商品がたくさんあると感じました。今、初めていただく、栗東バウムもすごくおいしいです!
<城南静岡高等学校・17代目まなびや専務の小林波月さん(左)と営業部長の小泉萌々さん>   バナーも生徒がデザインしました。現在、出店企業やバナー広告掲載企業を募集中です。
問国際情報高校 進路課 TEL.551-0831 |
企業と高校生。協働開発した肉味噌をまなびやで全国展開。
 @岡山さん夫妻(中央)と商品開発部の4人A約3時間かけて肉味噌づくりBホームページ担当の竹内優香さん。全体のデザインや色遣いはもちろん、お肉もさまざまな角度から撮影後、よりおいしくみえるように編集。
<肉味噌>
平成27年、「第39回全国高等学校総合文化祭」などに合わせて、「栗東ならではのお土産を作ろう」と国際情報高校国際ビジネス系列の生徒が商品開発。デザインも手がけた。 ■好評の肉味噌が復活
肉味噌は、「肉の岡山」の近江牛を主原料に、栗東産の米・米麹を使った「青木味噌商店」の味噌と塩麹を使用した、栗東ならではの商品です。
当時のレシピは、今の生徒に受け継がれ、まなびやの開店を機に復活。まなびやの商品開発部に所属する4人の生徒が、今年6月から2か月ごとに「肉の岡山」の監修のもと、店舗で約40個を製造しています。
■先輩の思いを受け継いで
「先輩が商品化されたものを受け継いでいきたいと思いました。ニンニクやショウガを繊維に沿って切ることや、ミンチの焼き加減など、おいしさの秘訣はたくさんあります。厨房内は暑く、思ったよりも大変な作業ですが、貴重な体験をさせてもらっています」と笑顔で話す松浦桃果さんと馬場可奈さん。まなびやのホームページで、売上げが伸びるように工夫しながら、竹内優香さんが発信中です。
「平成26年に高校からお話をいただき、『地域貢献のために、また若い人たちを育てるために』と商品化に向けて試作を重ねました。一緒にいろいろなことを考えて開発した肉味噌は好評で、『また作ってよ』という声もたくさんいただきました。これからも高校生の皆さんを応援していきたいです」と語る、「肉の岡山」代表取締役の岡山光雄さん。
肉味噌は、まなびや、「肉の岡山」をはじめ、市内の道の駅、JA栗東市 田舎の元気やで販売中です。 |
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栗東ならではの特産品が勢揃い |
「ふるさと栗東応援寄附金」の記念品 |
「栗東を応援したい!」という皆さんからの寄附を募る「ふるさと栗東応援寄附金」。栗東ならではの特産品を揃え、まちの知名度向上やPRにつながっています。 |

全国で2か所しかないJRAのトレーニング・センターがあるまちとして、「馬のまち栗東」に関連した記念品を手にする栗東観光PR使節の杉山加菜子さん(右)と青木絵美さん。
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「心のふるさと」として選んでもらえる栗東市を目指して |
生まれ故郷でなくとも応援したい気持ちがあれば、「心のふるさと」として、全国の自治体から自由に選んで寄附できるのが、ふるさと納税です。個人が2千円を超える寄附を行った場合、2千円を超える部分を、一定の限度額まで、納めている住民税や所得税から控除。また、お礼の記念品として、各自治体が趣向を凝らした特産品を揃えています。
「ふるさと栗東応援寄附金」は、ふるさと納税の栗東版。「栗東の発展に貢献したい」という思いを募る、貴重な制度です。市外在住で1万円以上の寄附者には、「馬のまち栗東」に関連したものなど、いずれも栗東らしい厳選した66の記念品から希望のものを贈呈しています。この制度により、地場産業の活性化や栗東の知名度の向上が期待されています。
平成28年度は、全国から1569件の寄附がありました。市では、今後も積極的にPRしていきますので、ぜひ皆さんも、「ふるさと栗東応援寄附金」を市外在住の人たちにPRしてください。栗東ファンを増やしながら、まちの魅力をともに広げていきましょう。 |
■よりよい栗東のまちづくりに活用中 |
寄附金は、平成28年度は、1,569件、4,126万円。寄附金の累計は9,618万4,733円です。寄附金を活用して、平成24年度には金勝寺の公衆トイレを改修。本年度は小学校のエアコン設置や総合戦略推進プロジェクトに活用予定です。
寄附者の思いを栗東のまちづくりにつなげています。 |
▼「ふるさとりっとう応援寄附金」の使途別寄附金額と執行額(H29.4.1現在)
寄附金の使途 |
寄附金額集計(H28年度末) |
執行額(H29年度予定含む) |
執行(充当)内容 |
1.心と体の健康づくりを応援する元気なまちづくり |
11,707,700円 |
0円 |
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2.明日を担う子どもを育てる元気なまちづくり |
29,012,310円 |
4,667,000円 |
小学校の空調設備の設計業務 (H29予定) |
3.自然と共生し、風格ある都市をめざす元気なまちづくり |
7,187,010円 |
0円 |
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4.みんなの提言と協働の力で実現する元気なまちづくり |
443,001円 |
0円 |
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5.安心・安全に暮らせる元気なまちづくり |
4,752,001円 |
0円 |
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6.地域の活力をのばし、笑顔でにぎわう元気なまちづくり |
6,045,010円 |
1,975,000円 |
金勝寺前公衆トイレ改修(H24) |
7.地域資源を活かした元気なまちづくり |
5,528,001円 |
5,000,000円 |
総合戦略推進プロジェクトの実施 (H29予定) |
8.市長におまかせいただき、ふるさと栗東の明日への元気なまちづくりを目指します |
31,509,700円 |
0円 |
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合計 |
96,184,733円 |
11,642,000円 |
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特産品相互取扱協定で栗東を海外にも売り込む
 市では、経済と観光産業の発展を目指し、「特産品相互取扱協定」を今年に入り、大阪府泉佐野市と茨城県美浦村と締結しました。
関西国際空港のあるまち、泉佐野市とは、1月31日に締結。第2ターミナルに本市の6商品が置かれており、全国、海外からの来訪者に発信されています。ピーチ航空(Peach)の機内誌にも市の特産品が紹介されました。
また、互いにJRAのトレーニング・センターのあるまちとして交流を深めてきた美浦村とは、8月10日に協定を締結。相互の宣伝と販路拡大が期待されています。 |
「馬のまち
栗東」にちなむ記念品
 9月1日に新しくなった記念品。今後は、市のマスコットキャラクター・くりちゃんのぬいぐるみストラップとJRAのオリジナルグッズをセットにした、新しい記念品も登場予定。
「ふるさと栗東応援寄附」の詳細や商品一覧は、 市ホームページをご覧ください。  ふるさと納税に関する問合せは、元気創造政策課
TEL.551-1808 |
栗東を感じる記念品
 66ある記念品はいずれも栗東を代表するものばかりです。
水の美しい棚田で育った、こんぜ清流米と、その米から作った純米酒「金勝」。おいしい米づくりのために、手間を惜しまない生産者の思いが詰まっています(写真@)。
また、ステンレスタンブラーグラスは、泣買@ンテック独自の特殊な加工技術を使って製造されたものです(写真A)。
寄附者に栗東のまちの良さを感じてもらえるような、魅力ある記念品を揃えています。 |
患者さんの幸せにつながればと寄附。今後もあたたかなまちに。
ふるさと納税は、勤務地である栗東市をはじめ、ゆかりのあるまちにしています。
栗東で「きづきクリニック」を開院して10年以上。住んではいないものの、多くのつながりができ、気持ちは栗東市民。心は栗東にあります。このため、栗東のまちづくりにいかされ、患者さんの幸せにつながればという思いから寄附しています。記念品が充実するとともに、寄附の使い道として、寄附者の意向をより具体的に反映できるようになればうれしいです。
栗東の印象は、3世代みんなで一つの家に住んでいるような、あたたかなイメージ。顔が見える関係で、住民同士がつながっているように思います。
栗東を好きになる人が増えれば、まちはより良くなると思っています。これからも、寄附金をよりよいまちづくりにいかしていただき、あたたかさを感じる栗東市であり続けてほしいです。 |
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来月号の特集は、「認知症」の予定です。 |
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