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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 旧東海道沿いに位置し、大正時代には手原駅が開設されるなど、交通の要衝として古くから多くの人びとが行き来した手原。現在でも、手原駅の利用を中心に、市民にとってなじみ深い地域となっています。
 手原の地名は古くは「手孕村」と書かれ、女性の腹に手を置いていたら赤ん坊が産まれた、あるいは女性が手を産んだという少し奇妙な伝説(「手孕伝説」)が地名の由来として伝わっています。
 江戸時代になり、街道を通じて全国に広く知れ渡っていった手孕伝説は、「伊勢参宮名所図会」などのいわゆるガイドブックをはじめ、出版物にも多く掲載されるようになります。やがて、人形浄瑠璃の「源平布引滝」の題材として取り入れられた手孕伝説は、歌舞伎でも上演されることとなり、古典楽劇の世界でも有名な存在となっていきました。
 「源平布引滝」は、源平合戦の時代、木曽義賢とその子・義仲の挙兵までを扱った物語です。物語では、義賢の身重の妻・葵御前が百姓・九郎助宅に身を寄せていたところに、平家の追っ手が現れます。そこで、機転を利かせた九郎助の妻が、葵御前が手を産んだと嘘をついて言い逃れ、それをきっかけに手孕村と名付けられたという場面が描かれています。このあと、葵御前は無事に木曽義仲を産むのですが、物語の最大の見せ場に手孕伝説が用いられているのです。
 平成16年に実施された手原駅の改築工事では、地元の皆さんの発案により、「源平布引滝」の1シーンをイメージした外観が採用され、駅前には「手孕伝説」をモチーフにしたモニュメントも建てられました。
 また、平成29年2月には、関西広域連合「文化の道」実行委員会が中心となり、古典楽劇作品の舞台やモデルとなった場所などをまとめて紹介する冊子「『関西文化の道』事業『ものがたり』街道〜三十三所巡礼〜」が発行されました。「源平布引滝」と栗東市手原、手原駅も紹介されています。
 手原駅を一度訪れてみて、古典楽劇の世界に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

※博物館では、12月5日(火)から2月25日(日)まで、「源平布引滝」にちなんだ資料展示、2月に講演会を開催します。講演会の詳細は今後お知らせします。

問合せ
栗東歴史民俗博物館 TEL.554-2733 FAX.554-2755

《大宝西小学校》「星のようにかがやこう 協力し合える大西っ子!!」

 大宝西小学校は、なかよし運営委員会が中心となり、「星のようにかがやこう協力し合える大西っ子!!」というスローガンを全校児童で決め、活動しています。
 友だちも自分も大切にできるよう「ありがとうの木」や「いいところ ゆうびん」に取り組み、お互いの良さも短所も認め合い、励まし合って、ともに成長することを目指しています。
 また、「あいさつ、掃除、ろうか歩行」を守り、正しく生活することも頑張っています。むだ話をせず掃除をするなど、徐々に行えるようになってきました。
 これからも480人が星のようにかがやけるよう、一人ひとりが大切にされる学校づくりを進めていきます。 
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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