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徹底!ごみの分別
 ごみは正しく分別すれば、資源として活用できる割合が高まり、リサイクルの推進や地球環境にやさしい暮らしにつながります。
 今月は、ごみの分別を考えます。皆さん、ごみの分別、きちんとできていますか。
分別の徹底ができればより環境にやさしいまちにつながる。
栗東市生活環境保全推進会議会長
栗東市ごみ減量リサイクル推進会議会長
原田 美穂子さん
(小野)
集積場を見守ること20年
 平成29年度4月から12月の栗東市の家庭ごみの排出量は、9409トン。一人あたり137sです。家庭のごみは、まずは自治会の集積場に出されます。
 約20年間、毎回、ごみの日に地元の集積場で分別を見守り続けているのが、原田美穂子さん。平成10年、栗東市生活環境保全推進員になったのを機に、環境保全活動が始まりました。
 毎回、ごみの日には、朝7時から8時まで、小野にある集積場を自転車で何回も往復しながら見回るのが原田さんの日課です。
 「ごみ当番はありますが、小さな子どもさんのいる家庭や高齢者の皆さんなどは当番が大変なこともあり、コミュニケーションをとりながら、私ができる限りのことをしています。可燃ごみの日は名前がきちんと書いてあるか、びんの日は分別ができているかなどをチェックしています。雨や雪の日もかっぱを着ながら活動しています」と語る原田さん。
 地道な活動が地域のごみの分別徹底につながっています。
集積場でみんなで分別確認
 1月6日は、年明け最初となる、びんの日。集積所で、ごみ当番とともに、無色透明、茶、黒、青・緑の4種類のコンテナに分類ができているかを見守る原田さんの姿がありました。
 「キャップがついているものは、ペンチではずします。びんの色が分かりにくいものは、穴からのぞいて底の色を見ると分かりやすいです。びんは倒してコンテナに入れてもらいます。倒すとたくさん入るし、雨も入らないので」と原田さん。
 ごみを出しに来た人は、原田さんらと確認しながら、びんを正しく分別し、コンテナには分別が徹底されたびんが並びました。
環境にやさしいまちに
 「分類のコンテナも原田さんが出してくれています。朝5時に来ても出ています。なかなかこれだけの活動をできる人はおらず、当番日誌にも原田さんへの感謝が綴られています。先導してくださる人がいることで、正しい分別に対する住民の意識も高まっています」と語る住民の一人。
 「ごみが落ちていたら気になり、拾っています。子どもたちからは、『ごみのおばちゃん』と言われています。小野のような分別の徹底がどの地域でもできるようになれば、リサイクル率もいっそう高まり、より環境にやさしいまちにつながるのではないでしょうか」と続ける原田さん。
 20年にも及ぶ活動が、美しいまちを支えています。
新年を美しいまちで迎えよう!「年末ごみ拾い」
 12月16日、「年末ごみ拾い」が行われました。これは、新年を美しいまちで迎えようと、平成21年から毎年開催されている恒例行事。今回は、栗東中学校からJR手原駅周辺、JR栗東駅周辺の2か所が清掃場所となりました。  手原駅周辺では74人、栗東駅周辺では83人が参加し、合計約150sのごみを回収。家族での参加も多く、市民皆さんの力でまちが美しくなりました。
ごみ処理の現状を実際に見て聞いて地域で行動に移そう。
大宝学区環境交通安全部会が環境センターを見学
 集積場のごみは、六地蔵にある環境センターに運ばれ、処理されます。平成15年に開所した環境センターは、多種多様なごみを安全・衛生的に処理する施設。「地球環境」と「ごみは資源」を基本テーマに「ごみのリサイクル」を推進しています。
 センター内のリサイクルプラザでは、集まったごみをリサイクルし、再資源化。また、施設の外壁タイルは、市内で分別収集されたびん類を利用した材料を使用。ごみの焼却熱で蒸気を作り冷暖房や給湯の熱源にも利用しています。
 12月13日、大宝学区地域振興協議会環境交通安全部会の皆さんが「ごみ処理の現状を実際に見て、聞いて、行動に移すことができたら」とセンターを見学しました。
 「ごみを手で選別されているのに驚きました。分別への意識が高まりました」「破砕ごみの中にスプレー缶が入っていたり、可燃ごみに包丁が入っていたり、手作業が多いからこそ、分別間違いはとても危険だと感じました」と皆さん。「みんな生活環境保全推進員ですので、学んだことを地域に広めていきたいです」とも話してくださいました。
 家庭だけでなく、地域で正しい分別を広げていこうとする取組みが進んでいます。
ごみは資源
〜その他プラスチックの容器包装プラスチックがリサイクルされるまで〜
@一般家庭から出た、その他プラスチックを収集
A環境センターへ
B手選別ラインで、容器包装のプラスチックとそれ以外のプラスチックに選別
C選別された容器包装のプラスチックは、まとめて梱包して保管し、リサイクル業者へ
Dリサイクル業者により原料化され、リサイクル商品やプラスチック製パレットに
正しい分別でリサイクルを推進
平成28年度のまちのごみ資源化率は22.1%
 平成28年度、環境センターに搬入されたごみの合計は1万9061トン、うち、資源化されたのは4217トンで、22・1%が資源化されました。
 例えば、容器包装プラスチックは、再生プラスチック製品に。また、可燃ごみは焼却され、その一部はスラグ(焼却灰をさらに溶かして残った固形物)となって建設用資材などにリサイクルされ、活用されています。

分別間違いの多いごみ ごみは、リサイクルの際、汚れがないか、分類がまちがっていないか、2重袋になっていないか、など品質評価(ランク付け)を受けています。
 一人ひとりがルールを守ることが、リサイクル率の向上や事故の防止につながります。正しくごみを分別し、環境にやさしいまちを育んでいきましょう。
問合せ
環境政策課 生活環境係 TEL.551-0341 FAX.554-1123
■陶器類はびんではなく、破砕ごみ
割れている場合は、新聞紙などに包んで「ワレモノ」と表示してください(お酒などの容器に、びんではなく、陶器類を使用している製品があります)。
■その他プラスチックに混入しないで
写真はその他プラスチックに混入していたものです。}
・スライサー(おろし器)、T字かみそり、はさみは破砕ごみに。
・ライター、スプレー類は中身を使い切って穴を開け、金属ごみに。
・乾電池は、古紙・古着・乾電池の日に、黄色コンテナに絶縁して入れてください。
■医療廃棄物は指定のごみに
写真はその他プラスチックに混入していた医療廃棄物です。

・注射針や注射器はかかりつけの医療機関・回収薬局に引き取ってもらいましょう。

・紙おむつ(汚物は取り除くこと)、人工肛門バッグなど、ガーゼ・脱脂綿類、薬、使い捨て浣腸容器は可燃ごみに。

■その他プラスチックは汚れを取り除いて
・その他プラスチックは水ですすぐなど、汚れを取り除いてください。
・汚れの落ちないものは、可燃ごみとして出してください。
■パッカー車、環境センターでの爆発事故を防ぐため、厳守してください
写真は破砕ごみからでたライター、ガスボンベです。
・ボンベは販売店に返しましょう。
・ライターはガスを使い切ったあと、金属の日に黄色コンテナに。

・スプレー缶、カセットボンベ缶は必ず使いきり、火気のない屋外で穴をあけ、スプレー缶専用箱へ入れましょう。

■コイン型電池を収集します
 コイン型電池は、これまで収集不可でしたが、型番がCR、BRからはじまるものは、古紙・古着・乾電池の収集日(ごみカレンダー黄色の日/月1回)に、発火を避けるため、乾電池回収箱(黄色コンテナ)に一つずつセロハンテープでくるんで絶縁して入れてください。

※コイン型電池…ボタン電池に比べて薄く、CR、BRという型番が入っています。車のキーレスエントリー、腕時計、炊飯器などで使用されています。

※型番がLR、SR、PRからはじまるボタン電池は、これまでどおり回収協力店に設置されたボタン電池回収缶に絶縁して入れてください。

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