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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 今回は、昨年12月から本年2月に小柿四丁目の宅地造成に先立つ発掘調査で出土した土馬を紹介します。 
 土馬は、馬の形をした小さな焼物で、素焼きのものと窯で焼いた陶器製品があります。市内の出土品では、これまでに素焼の土馬が10点、陶器製が1点出土しているので、今回発見された土馬は2点目の陶器製です。奈良時代(8世紀)を中心に作られ、その用途は主に「雨乞い」のため水神に捧げられたと考えられ、遺跡からは川や溝などの水に関わる場所から出土します。
 「日本書紀」には、「日照りが続き、牛馬を殺し神社の神に捧げた」という記事があるように、馬をいけにえにする雨乞いが行われていたことが分かります。
 また、「続日本紀」には日照りの時には降雨の祈願に黒毛馬を、長雨の時には止雨の祈願に白馬を水神に捧げた記事が度々記載されています。
 しかし、雨乞いのたびに大切な馬を殺すのは困難であり、土馬などで代用されるようになったようです。奈良時代にはすでに板に馬を描いた「絵馬」も現れ、現在見るさまざまな図柄の絵馬の始まりとなっています。
 小柿遺跡の土馬は河川跡から出土したので、やはり水神に降雨を祈って捧げられたと考えられます。土馬は壊される(殺される)ものなので、頭部のみが発見されました。一見稚拙な造形に見えますが、竹管文で手綱などをあらわしていて丁寧なつくりになっています。
問合せ
出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514
《治田西小学校》「おもてなしの心」
 6年生が伝統文化に触れる学習として、抹茶茶わん作り、雅楽鑑賞、お抹茶体験をしました。特にお抹茶体験は、多くの児童が初めての体験でした。
部屋に入るときは、掛け軸に一礼をしてから、正座をします。お菓子は「お先に」とあいさつをしていただき、お茶は「お点前、頂戴します」と言ってから、お茶碗を少しまわして飲みます。たくさんの作法を、教えてもらい、真似をしながらの緊張した体験でした。
体験が終ると、「ありがとうございました」の言葉や正座のままお礼をする姿が自然と子どもたちの間から出ました。これが、「おもてなしの心」のすごさなのかもしれません。12か条の中にある「ありがとう」の言葉が自然と出てくる雰囲気作りの大切さを学んだ貴重な体験でした。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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