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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 弥生時代の集落跡で知られる下鈎遺跡では、1999年に弥生時代の川跡が発掘調査されました。このとき出土した多くの遺物の一つに青銅製のリングがありました。
 青銅製のリングには銅釧と呼ばれる腕輪がありますが、銅釧はどれも直径が5から8センチ程度であるのに対し、このリングは直径が12・7センチもあり、これまで20年近く、用途不明品として「銅環」と仮称されてきました。
 このたびこの銅環について、「環権」といわれる天秤権(分銅)である可能性が高いことが分かりました。
 弥生時代の分銅としては、大集落で知られる大阪府亀井遺跡や池上曽根遺跡、守山市の下之郷遺跡などで円柱状の石製品が確認されていますが、青銅の環権はこれまで国内では発見されておらず、初めての事例となりました。
 中国や韓国では墳墓に副葬され、天秤とともに出土する事例がありますが、下鈎遺跡では、中国の前漢鏡が出土しているので、大陸との交流の中で、計量技術とともにもたらされたと考えられます。
 そして、全国各地から運ばれた土器が発見されているように、広い範囲の交易が行われていたようです。また、鋳型や銅カスなども出土しており、青銅器生産を行っていたことがわかっています。
 さらには水銀朱生産に使われる石杵3点が発見されていることから、環権の用途としては、青銅器生産に伴う原料の計量や、貴重な交易品である朱の計量に用いられたと推定されます。
問合せ
出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514
《大宝東小学校》自然な「つながり」を大切に!
 大宝東小学校では、教職員と子どもたちが「つながり」を意識した取り組みをしています。その一つとして、ペア学級での「つながりそうじ」があります。1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生をペア学年とし、ペア学級の子どもたちが同じ場所の掃除をします。上学年が掃除の仕方を下学年に優しく教える姿や下学年が一生懸命掃除する姿が見られます。
 また、遊びをとおしてつながりを深める「ペア交流」にも取り組んでいます。最近、休み時間に異学年で遊ぶ子どもたちを数多く見かけるようになりました。これからも、子どもたちと一緒に、つながりを大切にした学校づくりに取り組んでいきたいと思います。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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