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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 昨年6月から宅地造成に先立ち発掘調査が続けられている北中小路の霊仙寺・綣遺跡では、弥生時代から鎌倉時代までの家や井戸などのさまざまな遺構や、土器や木器などの遺物が見つかりました。
 中でも注目される遺物が奈良時代(8世紀)の井戸(直径2・6m、深さ1・6m)から出土した「廣津」と墨書きされた土器2点です。土器は須恵器の杯(茶椀)で、直径13cm、高さ4cm。2点とも土器底部の裏に墨書きがありました。「廣津」は古文書に「広来津」とも書かれることから「ヒロツ」ではなく「ヒロキツ」と読み、有力豪族物部氏と関係の深い渡来氏族と考えられています。調査地は古代の栗太郡物部郷であり、物部氏が領地を経営するのに廣津氏が関わり、物部氏が蘇我氏に滅ぼされた後もこの地に居住し続けていたようです。
 今回、これまで古代栗太郡では知られていなかった古代氏族名が確認されました。土の中から掘り出される新たな発見は、まさに発掘調査の醍醐味と言えるでしょう。
 12月20日に開催した現地説明会では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため3回に分けて実施し、計190人の考古学ファンが見学に訪れました。
問合せ
出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514
《治田東小学校》 「物や人を大切にできる子に」
 本校では、大規模改修後、「きれいになった学校を大切に使おう」という生活目標のもと、子どもたちは、主体的にさまざまな活動に取り組んでいます。
 美化委員会は、「スッキリ週間」を設定して靴をきれいに入れようと呼びかけました。かかとをそろえて入れると、見た目だけでなく心もすっきりします。靴箱だけでなく教室のロッカーの整理などについても、がんばり週間を設けて全校に呼びかけて取り組んでいます。また、休み時間に掃除ボランティアが集まって廊下の床や壁を磨く活動もしています。
 物を整理したり、きれいにしたりする活動は、物や人を大切にする心の育成につながります。子どもたちが、学校のためや人のために自主的に活動してくれることを頼もしく感じています。
問合せ
幼児課 TEL.551-0424 FAX.551-0149
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