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 このページは、さまざまな分野で活躍されている皆さんを紹介するコーナーです。

中井 牧造さん

(写真右73歳・下戸山)


中井 あけみさん

(写真左 72歳・下戸山)


田植え体験や味噌づくり体験、大晦日のそば打ち体験など農業体験のほか、地元食材の料理教室、朝市やはなもも市など、農と食をつなぐさまざまなイベントを企画。毎週土曜日に東坂の仲間たちと朝市を25年間休まず開催。石窯で焼いた天然酵母パンや地元食材を使用した料理を販売。ともに令和3年度市政功労者表彰受賞。

農と食への思いを、未来につなぐ
 農業体験などを通して、農業や食の魅力、大切さを伝える活動を続け、これまで栗東の農業振興に深く関わってこられた中井夫婦。朝市では手作りパンや食材を求めて市内外から多くの人が訪れていましたが、コロナ禍でイベントが開催できない中、何かできないかと考え、郷土料理や家庭料理を紹介するレシピ本を出版されました。中井夫婦のまわりにはいつもたくさんの人で溢れています。
 ■これまでの活動の原動力は?
牧造さん:「家族みんなで勉強し、だれが最初に落ちこぼれるか競争しよう」という夫婦の話し合いから始まり、「楽しく農業をしたい」という2人の思いを大切に活動を続けています。
あけみさん:イベントに参加される皆さんが楽しそうに体験してくれることが嬉しくて、活動を続けています。人と人とのつながり、皆さんの笑顔が何よりの力です。
 ■出版されたレシピ本に込められた思いは?
あけみさん:活動するうちに、私の料理に賛同する人が増えていき、いつの間にかイベントのたびに手伝ってくれる応援隊が結成されていました。応援隊の皆さんの「レシピ本があったら嬉しいな」という声から生まれました。集まって料理を作ることの楽しさ、自分たちで作る喜びを感じてもらえたら嬉しいです。
 ■これから伝えていきたいこと
牧造さん:自分たちがやりたいように、夫婦で楽しく農業の魅力を伝えてきました。どちらかが欠けていれば今の二人はない。朝市で出会ったたくさんの人とのつながりを大事にして、これからも食と農と人をつなげていきたいです。
あけみさん:活動をとおして、新たな交流が生まれ、仲間の輪が広がっていくことが本当に嬉しいです。人と人とのつながりを大切に、若い世代に料理の楽しさを発信し、これまでの活動を引き継いでいきたいです。
取材の後、中井あけみさんがご逝去されました。心よりお悔やみ申し上げます。
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