日本中央競馬会(JRA)では、3歳GT競走のうち5つのレースを総じてクラシックレースと呼んでいます。クラシックレースは皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞そして牝馬のみ出走可能な桜花賞と優駿牝馬(オークス)で、これらは近代競馬発祥の地であるイギリスで古くから行われているレースに倣って創設されました。
2020年にはコントレイルが皐月賞・東京優駿(日本ダービー)・菊花賞を制し、牡馬3冠を達成しました。
デアリングタクトは桜花賞と優駿牝馬(オークス)、またクラシックレースではありませんが、3歳牝馬限定GTの秋華賞を制して牝馬3冠を達成したことで大きな話題を呼びました。
そのクラシックレースの中でも東京優駿(日本ダービー)は「競馬の祭典」とも呼ばれ、その栄冠を勝ち取ることはすべてのホースマンが憧れる最高の栄誉とされています。
今年は栗東トレーニング・センター所属、友道康夫厩舎のドウデュースが武豊騎手を背に第89回東京優駿(日本ダービー)を制し、7,522頭の頂点に立ちました。ドウデュースが次に目指すのは、秋にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞です。世界最高峰のこのレースには、これまで多くの日本の競走馬が挑戦してきましたが一度も優勝することができていません。ドウデュースのオーナーである松島正昭氏は、武豊騎手の「凱旋門賞制覇」という夢を応援するために馬主になった人で、その物語にも注目が集まります。ドウデュースの今後の活躍に期待しましょう。 |