テーマ展「平和のいしずえ 2004」関連行事

●戦争遺跡見学会〜芦原国民学校・逢阪国民学校の面影を訪ねる〜

太平洋戦争末期の昭和19年(1944)6月30日、日ごとアメリカ軍による空襲が激しさを増す、大阪市などの都市部の国民学校3年生以上の児童について、強制的に疎開させることが政府によって決められました。疎開は9月から始まり、滋賀県へも72校の国民学校が集団で疎開、栗東へは大阪市浪速区から、芦原国民学校・逢阪国民学校がそれぞれ、葉山村立葉山国民学校(※但し葉山国民学校については昭和20年3月29日から)、治田村立治田国民学校へ疎開しました。特に、逢阪国民学校については、疎開途中に起こった大阪大空襲で被災し、鉄筋コンクリートを除いた木造校舎を失うなど、、困難の中での疎開生活でした。
 また、芦原国民学校の女子児童の疎開寮では毎晩のよう寂しさからふとんのなかで泣き出す子どもがいたといいいます。そのようななかで寂しさと空腹を紛らわせてくれたのが、大阪を出る際、母親がそっと荷物の間に忍ばせておいてくれたたおやつだった、といいます。
 
 平成15年度から行っている戦争遺跡見学会、16年度の戦争見学会では、栗東で厳しい疎開生活を送られた、芦原国民学校、逢阪国民学校の元児童の方に、当時の体験談を交えながら、学校跡地を巡ります。また、あわせて、戦争の悲惨さを後世に伝え、平和の尊さを訴えること目的に、大阪府・大阪市が共同で設置している、ピースおおさか(大阪国際平和センター)を見学します。



日時:8月18日(水)  8:45〜17:00
     ※博物館へ8:45に集合、栗東市のマイクバスに乗車・移動。大阪市内を見学し、17:00に博物館へ帰ります。

見学先と日程

8:45 栗東歴史民俗博物館 集合・受付
9:00 栗東歴史民俗博物館 出発
11:00 ピースおおさか(大阪国際平和センター) 見学
 昼食 ※各自でご用意ください

14:00
芦原国民学校跡地 見学 ※疎開経験者による説明・案内


▲芦原国民学校跡地(もとの講堂)

15:00
逢阪国民学校跡地見学 ※疎開経験者による説明・案内


▲疎開寮での逢阪国民学校児童
治田村専光寺での一コマ。敗戦後こうしてよく竹籠を編んだ。


▲治田国民学校正門まえの逢阪国民学校児童


▲終戦後の逢阪国民学校 1
大阪大空襲で焼失した木造校舎の跡地を食糧確保のため畑にしています。


▲終戦後の逢阪国民学校 2
大阪大空襲で校舎の窓ガラスも割れている。
15:30 大阪市内出発
17:00 栗東歴史民俗博物館 到着・解散

案内:芦原国民学校、逢阪国民学校の疎開体験者・当館学芸員

定員:25名(要申込・定員になり次第締め切ります)

申込・問合先:栗東歴史民俗博物館(TEL 077-554-2733)

参加費:200円
      ※昼食代金は含まれません。各自でご用意ください。


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直線上に配置
栗 東 歴 史 民 俗 博 物 館
〒520-3016 滋賀県栗東市小野223-8
電話 077-554-2733 fax 077-554-2755
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