ジャンボタニシにご注意ください
ジャンボタニシ(和名:スクミリンゴガイ)とは
ジャンボタニシは、和名をスクミリンゴガイと言い、南米原産の淡水性の巻貝で大きさが5センチメートル以上になります。
1980年代に食用目的で日本に輸入されましたが、その後、野生化し、田植え後の柔らかい稲を食べる食害を引き起こします。ジャンボタニシは乾燥に強く、寒さには弱いため、気温が0℃で1か月程度、マイナス6℃で1日程度で多くの個体が死んでしまいますが、土に潜る等し越冬して、翌年の田植え時期に活動を始めます。
日本国内では関東以南の温暖な地域を中心に生息しており、滋賀県内でも生息が確認されております。一度、ジャンボタニシの生息が広がると根絶させることが難しくなります。そのため、保有している田んぼでジャンボタニシを発見した際は対策を行い、適切に対応しましょう。
防除対策について
ジャンボタニシの対策で大切となるのは越冬貝を減らす、他地域に広げないことです。そのため、ジャンボタニシを発見した際は以下のような対策やマニュアル等に記載の対応を行いましょう。
1.侵入防止対策:水路からの侵入を防ぐために取水口や排水口にネットや金網等を設置しましょう。
2.水管理による対策:水深が浅いと貝の活動が抑制されるため、4センチメートル以下の水深を維持しましょう。
3.補殺による対策:ジャンボタニシトラップ等を用いて貝を捕獲し、駆除しましょう。また、卵塊については産卵直後の卵塊(ピンク色が強い)は水に落とすことで孵化しませんが、時間が経過している卵塊(白っぽさが強い)は水に落としても孵化するため、潰すなど適切に駆除しましょう。
※成貝には寄生虫、卵塊には神経系毒がありますので、素手では触らず、必ずゴム手袋等を着用してください。
4.薬材による対策:田植え時期や収穫後の時期に適切な薬剤を散布し、駆除しましょう。
※薬剤を使用する際はJAに相談のうえ、適切に使用しましょう。
5.冬期の耕うんによる対策:物理的な破砕を行い、地中に潜っている貝を寒風にさらしましょう。
農林水産省 防除マニュアル (PDFファイル: 1.7MB)
農林水産省 ジャンボタニシの防除対策(春夏編) (PDFファイル: 709.2KB)
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更新日:2024年08月23日