懐かしのびわこ国体を振り返る
昭和56年 滋賀県で開催された第36回国民体育大会「びわこ国体」
昭和56年に滋賀県で開催された第36回国民体育大会「びわこ国体」は、「水と緑にあふれる若さ」をスローガンに、7市18町で36競技が実施されました。滋賀県勢は県民の期待と声援にこたえ、めざましい活躍をみせて念願の天皇杯・皇后杯を獲得する栄誉に輝きました。
当時、人口約3万8千人の小さなまち「栗東町」は、大会期間中延べ3千人に及ぶ町民の協力のなか、競技開催を無事成功裡に終了しました。

市民から寄せられた思い出
この「びわこ国体」での思い出を市民からお寄せていただきましたので、写真なども一緒にご紹介します。
奥村市衞門さん、紀代子さん(御園)

東京から馬術競技の選手6人を民泊で受け入れました。1週間滞在の間、歓迎会に始まり、毎晩、選手・監督や大会に同行する獣医、近所からも多くの人が交流のために集い、晩餐会をしていました。
馬術競技の観戦では、滋賀県を応援するつもりが、東京チームへ情が移り、東京を応援していました。
日毎に賑やかで愉快な時間を過ごした、良い思い出です。
竹中忠利さん(綣)
民泊では、京都の体操競技選手4人に我が家へ宿泊していただきました。めでたく優勝されたので、1日宿泊を伸ばし、記念に寄せ書きなどをしてお祝いしました。
須田武志さん(大橋)

当時はバスケットボール競技の総監督をしていました。50年に一度あるかないかの国体に、競技別総合優勝を目標に掲げ、毎日夜遅くまで強化練習に取り組んでいました。成年男子・少年男子の種目で優勝を果たしました。
奥村睦子さん(小野)

夏季・秋季大会の開会式式典で、伴奏者としてエレクトーンを演奏しました。
晴れやかな青空が広がる中、巨大な拡声器から自分の心を込めた音が響き、その音に合わせて歌うコーラス隊の姿を見て、幸せを感じました。
この歴史に残る大会への参加は、名誉なことであり、感謝しています。
山本己代子さん(岡)
昭和56年のびわこ国体は私にとって忘れることができない、貴重なわが家の歴史の一つです。
鹿児島から体操競技の選手を民泊で受け入れました。
素朴で礼儀正しく、長男と意気投合。
選手は試合に備え、常に体重や体調管理をされていたので、食事などでは気を配りました。
選手の先生は、鹿児島の名物芋焼酎を持参。夫と酌み交わし、滋賀は素晴らしいと喜ばれていました。
最終日の夕食は近江牛のすき焼きなべを特別に準備しました。選手たちの喜びの声は今も思い出します。
記録写真で振り返る

体操競技の様子/栗東歴史民俗博物館所蔵

馬術競技の様子

馬術競技の様子

競技の合間にショーも行われた

炬火リレーの様子/大角邸所蔵


大会前には民泊に向けて、選手にふるまう食事の献立や、調理方法を習うため、市民を対象に標準献立普及講習会を行っていました。
わたSHIGA輝く国スポ・障スポ栗東市開催に向けて
2025年、わたSHIGA輝く国スポ・障スポをいよいよ開催します。応援やイベント、企画に参加して、まち全体で国スポ・障スポを楽しみましょう!
それぞれが大会に思いを寄せていただくことで、来訪者に栗東の魅力を伝える、最高のおもてなしにつながります。応援の輪を広げ、選手等へ大きな力を届けましょう。
更新日:2025年04月30日