北尾遺跡で現地説明会を開催しました

更新日:2022年05月09日

栗東市小野地先の北尾遺跡では、作年11月から小高い丘陵上で発掘調査を実施しており、古墳1基が発見されました。

発見された古墳は、一辺18~20mと推定される四角いマウンドを持ち、中央に横穴式石室といわれる埋葬施設が築かれていました。石室に使われた大きな石は後世に持ち去られていましたが、床にひかれた礫(れき)はきれいに残っていました。礫の上や間からは、棗(なつめ)玉、ガラス玉があわせて52点、耳環2点のほか、刀子や鉄鏃、木棺に打ち付けていたとみられる釘などが発見されました。また、須恵器(すえき)の杯(つき)や器台もみつかり、古墳が6世紀後半から7世紀前半のもので、地域の有力者の墓であることがわかりました。

4月29日には現地で説明会が行われ、降り出した雨が強くなるまでの間、38名の参加者が古代の遺跡に思いを馳せていました。

北尾遺跡の現地説明会

北尾遺跡の現地説明会

遺物見学の様子

遺物見学の様子

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