馬のまち栗東の紹介と取り組み

馬のまちとしてのあゆみ
昭和29年(1954年)に治田村、葉山村、金勝村、大宝村の4カ村が合併し、当時の栗東町が誕生しました。
栗東町誕生後は、名神高速道路栗東インターチェンジの設置やJR琵琶湖線栗東駅の開設、国道1号・8号が通過していることによる交通の利便性から企業の立地や人口増加が進み、平成13年(2001年)10月1日には市政施行をして現在の栗東市となりました。
町から市へ発展をしていく中で、栗東インターチェンジの設置などとともに、まちづくりに大きな影響を与えたのが、日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニング・センターの開場です。
昭和44年に栗東トレーニング・センターが開場して以来、50年以上が経過し、その間数々の名馬が育っていき、近代競馬史に残るさまざまなドラマ、名場面がつくられてきました。
日本に2箇所しかないトレーニング・センターのある「馬のまち」として全国的に知名度を誇る中で、栗東市は『馬』を重要な地域資源と捉えています。
重要な地域資源である『馬』を活かしたまちづくりを推進するため、本市では、平成23年度から元気創造政策課内に「馬事業企画室」(現「広報課・シティプロモーション推進室」)を設置し、「馬のまち・栗東」による地域振興事業に取り組んでいます。

横ヶ峰展望所からの栗東トレーニング・センター
栗東トレーニング・センターの開場
昭和36年 建設構想
昭和40年 栗東町(当時)と日本中央競馬会の基本契約調印
昭和42年 造成工事に着工
昭和44年 栗東トレーニング・センターが開場
開場後のあゆみ
昭和55年 第1回「馬に親しむ日」開催
昭和56年 びわこ国体の開催
馬術競技を栗東トレーニング・センター乗馬苑において実施
昭和59年 「栗東特別」競走開設
昭和61年 「栗東ステークス」競走開設(栗東特別を格上げ)
平成元年 栗東八景の一つに選定

栗東八景「払暁(ふつぎょう)の駒音早朝の栗東トレーニング・センター」
取り組み内容
1.「馬に親しむ日」
昭和55年に始まったJRA主催による、馬と親しむことのできる地域イベントで、毎年秋頃に開催されています。市としても一部参画する中で、馬に親しむことを通じて、「馬のまち」を身近に感じてもらえるよう、取り組みを進めています。
イベント内容は、乗馬試乗会、伝統的馬事行事の紹介、ポニー競馬(騎手が騎乗)、施設見学会などが開催されています。

2.「栗東ステークス競走」
栗東町制30周年記念として昭和59年に「栗東特別」として始まった京都競馬場での特別競走を開催いただいています。毎年5月上旬に開催され、同時に競馬場内で観光物産展を開催し、市の特名産品をPRしています。
3.「市制施行10周年記念展示会競馬史を彩る栗東の名馬たち」
平成23年10月10日(月曜日)に栗東市役所で開催しました。
ヴィクトワールピサ号(当時は角居勝彦厩舎所属、栗東トレーニング・センター所属馬)が、ドバイワールドカップを優勝した記念に贈られた「金の鞭」や、栗東トレーニング・センターで調教された著名な馬たちの調教ゼッケン、ポスター、その他関係グッズを展示しました。


4.栗東市立図書館開館25周年記念展示 「栗東で育った名馬たち」
平成25年2月16日(土曜日)から2月28日(木曜日)に開催しました。
市立図書館開館25周年を記念し、栗東トレーニング・センターの沿革や所蔵の競走馬の写真、蹄鉄、ゼッケンなどの競馬関係資料等の展示しました。
5.ふるさと納税記念品の贈呈
平成25年度から、ふるさとりっとう応援寄附(ふるさと納税)の使い道として「地域資源を活かした元気なまちづくり」が新設され、馬のまちとしてのPRに相応しい事業等に充当しています。
また、1万円以上の寄附をしていただいた方には、記念品として栗東の特産品等を贈呈しており、『馬のまち』ならではの馬に関連した記念品が多数あります。

元JRA騎手が創るオリジナルレザー馬グッズ

JRA栗東トレーニング・センターで使用したゼッケンを再利用したバッグ

JRA栗東トレーニング・センターで競走馬が実際に使用したゼッケン
6.企画展「馬のまち栗東」
平成25年9月14日(土曜日)から10月27日(日曜日)に栗東歴史民俗博物館で開催しました。
滋賀県の競馬史に関する理解を深めるとともに、栗東トレーニング・センターと栗東の関わりを紹介し、栗東トレーニング・センター開場後の栗東のあゆみを紹介することで、『馬のまち・栗東』を広くPRしました。

7.”馬のまち栗東”オリジナルイラスト年賀状コンクール
平成26年が午年(うまどし)であることにちなみ、幼児の部・小学生の部・一般の部の3部門に分けて、馬に関連した絵を描いた年賀状の募集を行いました。
合計63作品の応募をいただき、優秀作品の選考にかかる投票の受付を経て入賞作品を決定し、平成26年2月2日(日曜日)に表彰式を実施しました。

最優秀賞(幼児の部)

最優秀賞(小学生の部)

最優秀賞(一般の部)

表彰式
8.TCC Therapy Park
令和元年5月1日に市施設の跡地を活用し、TCCセラピーパークがオープン。「馬と共に社会をゆたかに」することを目指した福祉施設です。
栗東トレーニング・センターからの引退競走馬を始め、ケガ等で行き場のなくなった引退馬をホースシェルターにて支援し、セカンドキャリアに繋げる「馬の福祉」と、地域の子どもたちが乗馬や馬の世話を通じて心身を癒すホースセラピー活動を行う「人の福祉」(放課後等デイサービス事業、児童発達支援事業)を実施する場所となります。
- 運営:株式会社日本サラブレッドコミュニティクラブ

9.第25回馬の絵作品展(巡回展)
令和元年10月26日(土曜日)から11月10日(日曜日)に栗東歴史民俗博物館で開催されました。
北海道鹿追町の神田日勝記念美術館が毎年開催しており、全国の小・中学生を対象に作品を募集され、その作品の展示を行いました。


観光振興から見た、「馬のまち・栗東」の取り組み
1.「文化、観光の拠点整備」
金勝山ハイキングコース入口、栗東トレーニング・センターを一望出来る地に、金勝山見晴台があります。この場所は、眼下に栗東トレーニング・センターを始め、湖南平野や遠くは琵琶湖、比叡山、比良山系などを一望出来る絶好の眺望を誇り、また夜は美しい夜景や星空が望める人気スポットでもあります。
また、この場所に隣接する金勝寺馬頭観音堂には、人馬の安全を願って建立された「馬頭観音」が安置されています。
平成24年4月、まちの観光振興を図るため、この展望台の整備の一環として、市観光物産協会により観光望遠鏡が設置されました。

観光望遠鏡
2.京都競馬場でのレースの創設 「近江特別競走」
平成24年度に新設された、栗東市をはじめとする滋賀県の郷土色を出したレースで、
開催にあわせて、栗東市観光協会による競馬観戦ツアー、競馬場内において観光物産フェアの開催しています。
3.栗東観光案内所の開設
平成24年6月には、JR草津線手原駅内に「栗東観光案内所」をオープンし、「馬のまち・栗東」のオリジナルカラーを出した観光情報の発信を行っています。

栗東で育った馬の活躍
栗東トレーニング・センター所属馬の活躍を紹介しています。
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更新日:2024年06月20日