フォトnews古代ロマンに思いをはせる~金勝の歴史講座~
4月28日(和田古墳公園、栗東市出土文化財センター)
栗東市では数多くの遺跡が発掘され、出土品や発掘調査の記録写真・図面などの資料は、栗東市出土文化財センターで整理し保管されています。
出土文化財センターに隣接する和田古墳群は、古墳時代後期、6世紀中頃から7世紀の初め頃(今から約1400年前)につくられた9基の古墳からなる群集墳で、遺体を安置する石室からは、たくさんの副葬品が見つかっています。
この和田古墳公園・出土文化財センターで、コミセン金勝の自主企画事業「金勝の歴史講座」が開催されました。

金勝地区にのこされた春日神社古墳群、上砥山(龍王)古墳、大野神社古墳の石棺などについて、講師の近藤広さん((公財)栗東市スポーツ協会)から説明を聞く参加者の皆さん。
昨年発見された北尾遺跡出土のなつめ玉やガラス玉、センターに展示された和田古墳出土の純金製耳飾りを間近で見学しました。



また、最近新たに発見され話題となった椿山池ノ浦遺跡の朝鮮半島系の三足壺は、金勝地域でも出土した記録が残されていることを知りました。
古来、金勝アルプスの鉱山資源が有益な資源であった事から、金属加工の技術をもった渡来人と金勝地域の関わりが深かったのかもしれません。
発掘されていない古墳や遺跡がまだまだ眠っているのではないか、とロマンを感じつつ期待が膨らみます。

更新日:2023年05月10日