フォトnews災害エスノグラフィーから学ぶ
10月24日(JAレーク滋賀栗東総合センター)
災害現場に居合わせた人たちの言葉から、思いもよらぬ災害に直面したとき、何に悩み、苦労し、どのように問題を解決していったのか、一連のプロセスを明らかにした、過去の災害を追体験するための読み物が「災害エスノグラフィー」です。災害の全体像を理解し、次に何が起こるかを想像するための力を養うものです。
栗東市赤十字奉仕団が、災害救護活動への支援や、防災・減災の普及活動に取り組んでいる滋賀県防災支援赤十字奉仕団から講師5人を迎え、研修を行いました。
今回取りあげたのは、阪神淡路大震災直後の救助や避難所の様子が書かれた読み物。
1.今回初めて知ったこと(へえ、そうだったのか!)
2.すでに知っていたこと(やっぱり、そうだったのか!)
3.重要だと思ったこと(これは大切だな、覚えておこう)
という3つの事柄を、まず自分でピックアップし、付箋に書いていきました。
次にグループで、「自分がなぜこの場所(言葉)を選んだのか、どのあたりに心が動いたのか」などを発表し、意見交換を行いました。

「被災者の体験を読み、話しあうことで災害を身近に感じられ記憶に残る。今後も続けていきたい」と栗東市赤十字奉仕団副委員長の中村昌司さん。
滋賀県防災支援赤十字奉仕団の中村委員長は、「自然災害に人は絶対に勝てません。過去のことを「わがごと」として考える。人間ができることは、「被害を少なくすること」です。正しく恐れて、正しく備え、いつか必ず来る災害に、3つの大切なこと「自助」「共助」「ごきんじょ(互近助)」の力を備えましょう」と話しました。

自分はこう感じた、これが大切だと思ったことが、意外にも周りの人と全然違う、ということ。100人いたら、100人の想いがあるからこそ、災害エスノグラフィーのような研修を通して災害と追体験を、災害が起きていない今に備えるすべてを備えておくことが大切なのだと感じました。
更新日:2023年11月10日