フォトnews幸を願う さぎっちょ
走井地域(1月14日)
前日とはうってかわり、寒さが和らぎ、やわらかな日が差す山あいの走井でも左義長が行われました。
竹が次々に切られ集められていきます。
まず3本の太い竹藤蔓で縛り三又に組み、その中に藁や柴、正月飾りを入れる。そして、100本近い竹を立てかけていく。
1時間ほどで左義長が立ちました。
明日の走井を考える会が主となり、おととしから、「体験」として参加者をつのり開催されており、点火までの間、左義長のいわれが話されました。
無病息災、五穀豊穣を願う。
燃え残りを持ち帰り奥戸さんに火をつけ小豆粥を炊いた。
炭で焼いた餅も持ち帰り、家族で分け合って食べた。
子どもから大人まで、それぞれが担ってきた左義長への関わり、習慣としてきた伝統の意味が語られ、ふるまわれた温かい飲み物を飲みながら、皆耳を傾け、その時を待ちました。
16時。年番が今年の恵方、東北東から点火。
竹の弾ける大きな音が響き、大きく炎が上がり始めると、竹に刺した書き初めを火にかざします。
高く舞い上がると、筆が上達すると言われ、空高く飛んでいくと、歓声と拍手が湧きました。

皆の頬を焦がした火も落ち着き、炭となった火で走井産の餅を焼きます。
日も暮れ、餅を頬張り、火を囲み、心穏やかな一日のくくりとなりました。
更新日:2024年01月18日