フォトnewsぼくの宝物(6月7日)

更新日:2024年06月21日

治田西幼児園

 

この日は治田西幼児園で人権研修が行われました。

大阪シッティングバレーボール協会 会長 嵯峨根望さんのお話しとシッティングバレーボールの体験、義足をつくっている東レ・カーボンマジック株式会社から義足についてのお話を聞いたり触れたりする体験がありました。

 

まずは保護者の皆さんへ嵯峨根さんの講演から始まりました。

義足を持つ嵯峨根さん

嵯峨根さんは生まれつき、手と足に障がいがあり3歳の頃から義足を使用されています。小学校4年生の時にシッティングバレーボールに出会った嵯峨根さん。

シッティングバレーボールは座った姿勢でおこなうバレーボール。足に障がいがある人もそうでない人も共に楽しむことができる競技です。

嵯峨根さんは大阪アタッカーズというチームに所属し、東京パラリンピックでも活躍されました。

東京オリンピックの話をする嵯峨根さん
東京オリンピックの話をする嵯峨根さん

「僕の宝物はこの足です。子どもの頃は自分は人と違うからスーパーマンだと思っていました。」と話す嵯峨根さん。

しかし、思春期のころは、義足を他人に見せることが嫌で受け入れてもらえるか不安に思っていたそうです。

友人の話をする嵯峨根さん

そんな嵯峨根さんに転機が訪れます。

中学2年生の夏休みに泊まりに行った友人宅で、暑さに耐えかね「義足外してええかな」と聞いた時、友人からの「やっと見せてくれるんやな」という返事をきっかけに、義足を隠す必要はないと思えるようになったそうです。

 

「子どもたちには、『人と違って嫌だな思う部分は隠したかったら隠したらいい。話したかったら話したらいい。無理に話す必要はなくて、いつか別にこれって気にしなくてもいいんやと思える日がきたら話したらいいんやで』と伝えています」と嵯峨根さん。

話す嵯峨根さん

お話の後は、5歳児の子ども達が大阪アタッカーズの皆さんと一緒にシッティングバレーボールの体験を行います。

シッティングバレーボール体験
話しを聞く園児達

まずはボールを使う前に座りながら縦横に移動する練習。

義足を外す嵯峨根さん
嵯峨根さんの義足

子ども達も腕を上手に使いながら移動します。

座りながら移動する練習をする園児達
座りながら移動する練習をする園児達

子ども達はボールの代わりに風船を使って疑似体験。

お尻を床から離さずに、何回ラリーを繋げていけるか皆で競います。

難しい!と声があがりながらも、笑顔で楽しみました。

シッティングバレーボールを楽しむ園児達
大人対子どもたちによるシッティングバレーボール対決

シッティングバレー体験の次は東レ・カーボンマジック株式会社から義足についての話です。

 

東京パラリンピックに出場した陸上選手の前川楓さん著書の「くうちゃんいってらっしゃい」という絵本を見ながら義足ってなに?ということについてお話しをされました。

競技用義足
絵本を見ながら義足の説明

嵯峨根さんから義足の話をすでに聞いていた子ども達は興味津々。陸上競技用の義足は園児ひとりで持ち上げることができるくらい軽量です。実際に義足を見たり、触れたり、自分の足にはめてみたりしていました。

義足を実際に触る園児
義足を実際に触る園児
義足をはめる園児

目が見えにくいから眼鏡をかけるように、義足もそんな当たり前の存在になっていくといいなとお話しされました。

競技用と車輪

誰もが自分らしく生きていくことができる社会を実現するためには周りの理解が大切です。

何事もまずは知ることから。

そして体験することで初めて気が付くこともあります。

参加した子どもも大人もさまざまな気づきがあったのではないでしょうか。

足を見つめる嵯峨根さん

嵯峨根望さん公式Youtube

https://www.youtube.com/@saganet_TV

 

大阪アタッカーズ

https://www.osaka-attackers.com/index.html

 

東レ・カーボンマジック株式会社

https://www.carbonmagic.com

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