フォトnews!水と山に寄り添う暮らし(12月14日)
栗東歴史民俗博物館
琵琶湖をはぐくむ源流の山里「走井」。
物事の最初を意味する「はしり」にその地名は由来するとも言われています。1300年の歴史に加え、1000年先も走り続ける集落であるためにという思いのもとで、行政・大学・企業などと多様に連携しながら、この10年は特に目まぐるしく活発に取り組みを広げています。


一般社団法人栗東市観光協会の走井でのリバー・エコツアー事業が環境省「令和7年度 良好な水環境保全・活用モデル事業」に採択され、その一環としてシンポジウムが開催されました。
持続可能な地域づくりを考えるシンポジウム「水と山に寄り添う暮らし-琵琶湖の源流、走井の歩みとこれから-」。
走井と伴走するNPO法人がその関わりを、学芸員が歴史と社会学の観点から、さらには滋賀県が走井との取り組みを、環境省が参考となる事業を紹介。それぞれの視点から走井の歴史と未来を語りました。
体験やイベントのために土地を整備するところから始め、何年もかけて育てた紫陽花ロードのさらなる目標は3倍の3000本。集落存続のための地道な取り組みが多くの賞につながっていることは、とてもありがたいことです。
集落の危機を関係人口増加の切り口から和らげたいし、まだまだやりたいことがあふれています。
皆さんの力をお借りしながら、子どもたちを地域ぐるみで育てていくためにも、できることなんでもやっていきたい。
「明日の走井を考える会」のメンバーも熱い想いを語りました。

まちの43パーセントが山という栗東市。「金勝」という豊かな地域資源を大切にすることで、そこから派生して[住んで良かったと思える素晴らしい栗東市]になる。開会時に市長の言葉にもあったように、多様なパネリストからの話と地域住民の生の声は、走井の住民にとどまらず、とても興味深いヒントとなったのではと感じました。



更新日:2025年12月16日