令和6年1月30日定例記者会見

更新日:2024年02月02日

資料提供

防災フェア及び春季総合演習の開催

第50回びわこ栗東駅伝クロカンin野洲川~

第32回吟道部門発表会

RISSミュージアムロビーコンサート47

市長による市政状況等報告

市政記者クラブの皆さまには、平素から栗東市政にご協力を賜り、厚くお礼申しあげます。新年が始まり、1回目の記者会見でございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 

先週臨時記者会見を行いました森林体験交流センター、いわゆる森遊館にて、使用料の誤徴収が発覚しました。市民の皆様そして関係者の皆様にご心配、ご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
以後、指定管理者だけに任すのではなく、市もしっかりと関与し、返還作業を円滑に進めるよう努めて参ります。
 

年始から、能登半島地震、そして羽田空港での航空機衝突事故など、大きな災害や事故が続きました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、その御家族の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。
また、地震で被災された皆様には心からお見舞い申し上げますとともに、現在もなお避難生活を送られている方々には、一日も早く、日常の生活に戻れますようお祈り申し上げます。

本市としては、下水道の復旧業務に職員2名を石川県能美市へ、被災建築物応急危険度判定業務に職員2名を珠洲市へ派遣しました。
被災地から帰って参りました職員からは、食事、トイレ、水分補給など全て自分たちで対応しなければならないという報告を受けました。被災者の皆様はもっと大変な状況でありますが、支援をする側も大変な状況であるということを、改めて認識いたしました。
2月5日からは、応急給水業務として職員4名の派遣を予定しております。
また、被災者の生活の安定に寄与することを目的として、本市の市営住宅2戸の一時提供を開始しております。現在申込はありませんが、あればすぐに対応できる状況にしております。
そして市役所1階社会福祉課では、日本赤十字社栗東地区の義援金受付を行っています。

今後も人的、物的支援のニーズを把握しながら、被災地の一日も早い復旧・復興に向けた支援に取り組んでまいります。
 

さて、先日1月27日から、市内に9つある学区別の自治連合会と市との懇談会を順次開催しています。
わたくしも参加させていただく中で、市民の皆様から市政全般に関する意見、提言及び要望等をお聴きし、寄せられた意見などを市政運営に反映していきたいという思いであります。
そして現在、令和6年度予算編成を鋭意進めております。詳細内容につきましては、次回2月度の定例記者会見の中でご説明申し上げますのでよろしくお願いいたします。
 

1月から「栗東市子育てアプリくりなび」の配信を開始しておりますが、1月29日時点で232件ダウンロードがございました。
このアプリは、子育てに関するイベントの予約をサポートするシステムや、予防接種スケジュールを簡単に立てられる機能等を利用することができます。
多くの人に活用していただくために、まずはアプリについての周知を行っていきたいと思います。
 

話題が変わりまして、1月16日にメジャーリーグで活躍をされている大谷翔平選手から寄贈されたグラブが本市にも届きました。
その後9つの小学校に手渡し、グラブに実際に触れた子どもたちからは、「軽くてやわらかく、キャッチボールがしやすい!」「友だちと休み時間に野球をすることが楽しい」という声も聞かれました。
本市では、寄贈されたグラブについて、「子どもたちが野球というスポーツに触れ、興味をもつきっかけになってほしい」という大谷選手のお気持ちを大切にし、各小学校の状況に応じて活用していきます。


最後に、2月11日に、栗東市ロード競技三大会の一つであります、びわこ栗東駅伝が開催されます。
昨年11月23日のくりちゃんファミリーマラソン、そして今年1月14日の耐寒アベック登山大会に続いて、今年度最後のロード競技となりますので、ぜひ取材をお待ちしております。
耐寒アベック登山大会では、私も小学6年生以来の46年ぶりに参加させていただきました。妻と約7キロメートルの道のりを歩く中で、改めて金勝の自然豊かなところを感じることができました。
 

以上、引き続き、記者の皆さまのご支援、ご協力をお願い申しあげ、私からの市政の動きについてのご報告といたします。

市長と市政記者クラブとの意見交換

<今年のまちづくりについて>
(記者)

市長に就任して2年目に入って、今年はどういうまちづくりをしていきたいのか、またどういう課題意識をもってどのように栗東を発展させていきたいのか抱負を伺いたい。
(市長)
4年間の任期の前半戦の終盤で、折り返し地点に向かっていく道中である。大きく政策的に変わることはなく、引き続き公約に掲げた政策を着実に実行、また本格的に軌道に乗せていく年だと考えている。
本市職員と1年間のコミュニケーションを通じて感じるのは、普段の業務量が多くて進めるべき事業を進められない、スクラップアンドビルドのスクラップがなかなかできていない。私の求めるスピード感に対応できていない所もあると感じている。
令和6年度の政策とも関係してくるが、事業を集約したり、辞めるということを今年の1つの大きなテーマとして掲げたいと考えている。
(記者)
現段階で具体的に辞めようと考えている事業があるのか。また辞めると予算が浮き、その分やりたい事に振り分けることができる様になるが、何か考えていることはあるのか。
(市長)
大きく予算が減って新たな事業に振り分けられるというよりも、例えば栗東市、自治会、地域振興協議会で同じ事業を行っているのであれば役割分担を決めたり、事業自体をやめる検討をしていきたい。現在、学区別で自治連合会と市の懇談会を実施しているが、自治会役員のなり手不足など今後の自治会のあり方が大きなテーマになっているため、こういったところにもメスを入れられないかと考えている。
また、春と秋に行っていた事業を一本化できないか、他の事業と組み合わせて1つにできないかというような発想の転換をしていきたいと考えている。
 

<贈収賄事件における内部調査委員会について>
(記者)
先日判決が確定したが、改めて市長としての受けとめや、体制づくりについてどのように考えておられるのか。また、内部調査委員会の進捗状況を伺いたい。
(市長)
改めて、今回の社会に対する影響など重く受けとめている。
執行猶予がついた判決になったが、行政としては、退職金に関することや再発防止に向けた取り組みなどしっかり対応していきたい。
(総務部長)
内部調査委員会では、元職員の冒頭陳述や証言内容などを踏まえ、本市で所有する資料を突き合わせながら、関係者への聞き取り項目などを検討するための第4回委員会を近々開催できるよう準備を行っている。
聞き取り項目などがまとまれば、順次関係者、本人へ聞き取りを行う予定。
(記者)
聞き取りの際には元職員に面会するという認識でいいのか。
現段階で面会はすでにしているのか。
(総務部長)
面会はまだしていない。時間を無駄にしないように聞き取り項目をしっかりまとめた上で面会する予定。
(記者)
今年度中にまとめたいと以前話していたが、タイムスケジュール感に変更はないか。
また、関係者や本人への聞き取りをいつ頃行う予定か。
(総務部長)
日程的に厳しい状況であるが、聞き取りは2月中に行いたいと考えている。
聞き取りの結果を踏まえて整理をした上で、最終的にまとめていけるように努めて参りたい。
(記者)
退職金の返還については今後どのように進んでいくのか。
(総務部長)
判決が確定したことから、滋賀県市町村職員退職手当組合に対して市から所定の報告書を提出する必要がある。報告書の作成手続きに若干時間を要するが、準備を進めている。
報告書を提出すると、市町村職員退職手当組合から返納命令を出されると承知している。

 

<市内企業について>
(記者)

1月29日にジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)が三菱商事、三菱自動車と共同出資する電池製造子会社のリチウムエナジージャパンを完全子会社にすると発表があったが栗東市に影響はあるのか。また今回の件に関して市長の見解を伺いたい。
(市長)
事前に聞いておらず30日の朝刊でその事実を知り、少し驚いたのが率直な感想だが、今の時代の事由に合わせた経営判断が早くできるような体制になるのではないかと期待している。今回の件で悪い方に動いていくことはないと捉えている。
(記者)
栗東市をはじめ、近隣市にも電池産業が集積してきているが、なぜこの地域が選ばれるのか背景や考えがあれば教えていただきたい。
(市長)
私見になるが、工場を建てるための空閑地がこの地域に残っているのではないかと思う。
また交通の要衝であるため、生産して様々な地域へ配送するには適地なのではないだろうか。
今後は県でも企業立地に向けた歩みをさらに積極的に進めるとの声がある。また栗東市においても、電池産業だけではなく様々な企業から工場進出の問合せをいただくことが多いので、良い立地なのではないかと考えている。
さらに、滋賀県は水に恵まれた地域である。琵琶湖があり、淡水の工業用水が整理され、地下水も豊富にあるのではないか。また比較的人口が増加しており、働き手のある地域と認識されていることから工場進出の要因になっているのではないかと考える。

 

<近隣市について>
(記者)

草津市長選が近づいてきている。草津市に期待することを伺いたい。
(市長)
歴史的に見ても同じ栗太郡というエリアである。本市職員も、草津市民が多くいる。また栗東市に家があり、草津市に勤務している人も多いので、互いに切磋琢磨しながら発展していく地域だと感じている。
今回橋川現職が出馬されるとのことだが、どなたが市長になられても私たちとともに市政を進められるよう投げかけていきたい。また草津栗東行政事務組合もあることから、火葬場の連携など今後ともにパートナーとして成長していきたい。
また草津市だけでなく、湖南4市として関係が大変深い地域であるため、互いに成長していくことが良いのではないかと考えている。

 

以上