令和6年8月26日定例記者会見
資料提供
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さきら創造ミュージカル2024‐25「潜水バスのターミナル」稽古開始
栗東町制施行70周年記念展・歴史文化財講座
市長による市政状況等報告
市政記者クラブの皆さまには、平素から栗東市政に何かとご協力賜り、厚くお礼申しあげます。また、お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。
まずは先日、栗東中学校 理科準備室で発生しました火災につきましては、関係者ならびに市民の皆さまに、大変ご心配をおかけいたしました。センサーが検知し、警備会社から速やかに消防本部に通報がなされ、消防隊員の消火活動により、被害を最小限に抑えることができました。夜間にも関わらず、ご対応いただいた警察・消防の皆さまには感謝しております。何より、人的被害が無かったことに安堵しております。
21日の9時から学校関係者や市職員などが立会い、現場検証が行われました。水槽のそばにあったエアーポンプが燃えていたということでありますが、なぜ燃えていたのか、また、どのようなことが背景となって今回の事件に至ったのかなどの火災原因については引き続き消防で調査中という報告を受けております。
次に、8月8日に日向灘を震源とする地震が発生し、南海トラフ地震臨時情報が発表されました。本市におきましても、地域防災計画に基づく緊急時の体制を整え、情報収集等に努めておりました。
改めて日頃からの地震への備えの必要性について、考えさせられた出来事でありました。
また、先週20日(火曜日)には、災害時における食糧備蓄について、県の責務として確保するとされている必要量を確実に備蓄され、発災時には速やかに市町に支援を届けていただけるよう、知事あてに要望を行ってきたところです。
更に、今年度は、地域防災計画を見直すとともに、受援計画を策定するなど、改訂作業を進めててまいります。
いつ起こるかわからない自然災害の被害を最小限に抑えること、そして減災のための備えを実践し、防災関係機関をはじめ、市民、事業者の皆さまと連携を図りながら、引き続き防災対策をしっかりと推進していきたいと考えております。
また現在、台風10号が日本の南を進んでおります。先週より進路・速度ともに、ずいぶん変わり、予報円も大きく、幅があるような状況であります。
強い雨風を想定し、避難所開設も含め、気象台と連携し情報収集しながら、万全の対策を図ってまいります。
さて、来る9月2日から30日まで、栗東市議会9月定例会が開催されます。
この議会には、決算、補正予算など、合計24議案を提案いたします。
補正予算の主な内容は、昨年度にいただいた企業版ふるさと納税を活用して、保育園や幼稚園の幼児用トイレの洋式化や、西図書館の学習コーナーなどの設置に約1,580万円、市内企業からいただいた寄付金を活用した児童用図書の購入に50万円、その他債務負担行為として、私立認定こども園の整備補助に約5億円を見込んでいます。
令和5年度決算における健全化判断比率については、いずれも早期健全化基準を下回っております。
「実質公債費比率」は3年平均で11.8%、令和4年度と横ばいとなっていますが、単年度では12.1%から11.7%と、0.4ポイント減少しております。「将来負担比率」は77.4%で令和4年度と比較し、9ポイントの減少となりました。
数字だけで見ますと、市の財政状況も改善しつつあるように見えますが、実質公債費比率、将来負担比率とも滋賀県下ではワーストの状況になっておりまして、まだまだ厳しいことに変わりはありませんので、これに一喜一憂するのではなく、引き続き財政健全化に向けた取組みを進めてまいりたいと考えております。
次に、市内を運行するコミュニティバス「くりちゃんバス、草津・栗東・守山くるっとバス」に、交通系ICカードを利用したキャッシュレス決済を導入いたします。令和6年度デジタル田園都市 国家構想 交付金を使用し、草津市、守山市、栗東市の共同事業として実施するもので、10月1日から開始となります。
導入によりまして、スムーズな乗り降りや、両替の手間が無くなることによる時間短縮、またICカード利用による10%の料金割引など、利用者皆さんにとっても大変メリットがありますので、是非とも積極的にバスをご利用いただきたいと思います。
また、たくさんの方にバスをご利用いただくことで、道路の渋滞緩和にも繋がります。今後とも近隣市と協力しながら、バスの利用促進に努めていきたいと考えております。
話題が変わりまして、先月の定例記者会見でも申し上げましたが、第58回全日本高等学校馬術競技大会で、県立栗東高等学校馬術部が優勝され、大会に出場された皆さんが8月19日に、優勝報告に来てくれました。
お話をいろいろ聞いておりますと、私も馬術という競技の詳細は知りませんでしたが、普段乗っている馬を連れて行くのではなく、現地で用意された馬を乗るということで、出場校の皆さんが同じ馬を乗って競われるとのことでした。
その馬におきましても、おとなしい馬、やんちゃな馬といろいろな性格の馬がいる中で、栗東トレーニング・センターの乗馬苑の先生方が、生徒たちの相性を見て指導していただいていることが、今回の優勝に大きく寄与しているということも聞かせていただきました。
パリオリンピックでは、初老ジャパンということで、馬術競技で銅メダルをとられたわけででございますが、オリンピックで盛り上がったときに、「馬のまち栗東」であり、私の母校でもある栗東高校の馬術部の皆さんが優勝されましたことに、改めて大変嬉しく感じております。
次に、“栗東”というまちの歴史が昭和29年から始まり、今年でちょうど70年の節目を迎えます。栗東町制施行70周年を記念して、栗東歴史民俗博物館で展示や関連企画の講座を予定しておりますので、ぜひ足を運んでみていただければと思います。
最後になりますが、いよいよ明後日(28日)からパリパラリンピックが開催されます。競泳選手の木村敬一選手と、車いすバスケの北田千尋選手の、本市ゆかりの選手2名が出場されます。
テレビでの放送が未確定なところもありますが、現時点においては、木村選手が出場されます100mバタフライ決勝でのパブリックビューイング開催に向け、スポーツ協会の方で準備を進めております。
日時は、9月6日(金曜日)の27時(9月7日(土曜日)の早朝3時)からとなっており、日本では深夜の時間帯となりますが、栗東市からパリへ、熱い応援を届けたいと思っております。
以上、記者の皆さまには、ご支援ご協力をお願い申しあげ、私からの市政の動きについてのご報告といたします。
市長と市政記者クラブとの意見交換
<南海トラフ地震の臨時情報について>
(記者)
南海トラフ地震の臨時情報が発表されたことを受け、市内でキャンセルされたイベント等はあるか。
(危機管理局長)
ないと聞いている。
(記者)
まちの防災を考える中で、難しいと思った点や、課題だと感じることがあれば教えていただきたい。
(市長)
もともと滋賀県自体が災害の少ないまちである。本市は平成25年の台風18号で、土砂崩れが起きたことはあるが、地震で大きな被害を受けたことが歴史的に遡らないと分からないほどであるため、地震に対する危機感があまりないことが一番の課題だと感じている。
8月から市の公式LINEをスタートし、今回の南海トラフ地震についてもLINEで情報発信した。また本市では新たな取組である「防災のつどい」を、今年は石川県で発生した地震をテーマとした勉強会を開催。今年度は地域防災計画を見直すタイミングでもあり、市民にも啓発する機会があるので今後もあらゆる機会を通じて、地道に啓発をしていく必要があると思う。
また従来の防災訓練が形骸化している。本当に実効性を伴うものであるのか検証しながら、今回の南海トラフ地震を機により実効性のある訓練に意識変革していく必要があると感じているため危機管理局を中心に考えていきたい。
<栗東中学校の理科準備室での出火>
(記者)
エアーポンプが焦げていたということで、他の小・中学校にも水槽があると思うが、検証は進んでいるのか。
(教育長)
火災の一報を聞いた時に、人的なものなのか、偶発的に起こったのかなど発生した原因について懸念した。
現在、消防で原因を究明していただいているが、外部からの人の侵入はなく、人的な操作で起こったわけではないと聞いている。
調査結果を受け、機械だけの問題なのであれば、製造元にも問い合わせをする必要があると考えている。
この事件については各学校に連絡済ではあるが、明日(27日)定例の校長会で、機器に対する管理を再度徹底するように伝える。
<地方財政健全化法に基づく令和5年度の健全化判断比率>
(記者)
実質公債比率、将来負担比率が減少傾向にあるが、それでもまだ県内ではワーストの状況になっている要因について詳しく教えていただきたい。
(総務部長)
実質公債比率、将来負担比率ともに、地方債を含めた将来的な負担がどれだけあるかの指標になっている。
地方債の償還額や、負債の現在高は、年々減少している。一方その算定の分母に入ってくる税収入・交付金などの標準財政規模が大きくなっており、分母、分子の関係でいうと順調に減少しているが、地方債現在高などが他団体と相対比較すると分母が多いためまだまだ厳しい状況にある。
今後他団体との相対的な位置を十分理解した上で、財政改革を行っていかなければならないと考えている。
以上
更新日:2024年08月29日