フォトnews言葉の伝え方による言葉の変化
8月24日(栗東芸術文化会館さきら)
インターネットの掲示板などに事実無根の出来事を書き込まれ、20年以上たった現在もなお誹謗中傷を受けている経験をもつタレント、スマイリーキクチさんによるじんけんセミナーが行われました。
講演会では、命の危険を感じる恐怖、インターネットの拡散力の恐怖など自身の体験を時系列で語り、誰もが被害者、加害者になり得る現代のSNSの使い方や言葉の脅威について注意を呼びかけました。
講師のスマイリーキクチさんは、1999年、インターネットの掲示板に過去に起きた殺人事件の共犯者だという事実無根の書き込みをされ、仕事先への嫌がらせなどを受けていました。
9年後。ようやく信頼できる人と出会い、解決に向けて少しずつ話が進み始めます。周りの人が長年にわたり優しい言葉や気遣いをしてくれたおかげで「助けを求めた時に助けようとしてくれる周りの人の存在が大きい」ことにも改めて気付いたと言います。
「言葉というのは、人を傷つけ、時には命をも奪ってしまう凶器になります。しかし使い方ひとつで、人を励まし、救うこともできます。ネットに流れている情報が本当に正しいのか疑う感性を大切にしながら、まわりの人を大切に思いやる言葉を使ってほしい」と言葉の重みについても話しました。
また、もし自分自身や周りの人が、誹謗中傷を受けたり、事実無根のうわさを拡散されたりした時の対処法なども丁寧に教えてくれました。
「誹謗中傷をなくしたい、そしてコミュニケーションの大切さなどをこれからも伝えていきたい」と強く訴え、約1時間半の講演を締めくくりました。
更新日:2023年09月05日