令和7年度 栗東市防災のつどい開催結果と質疑応答の回答について

更新日:2025年06月19日

いつ起こるかわからない災害への備え、被害を少なくするためにできることを行政・市民・関係機関などで共有し、防災への取り組みを一緒に進めていくとともに、市民の防災意識の向上、知識を習得するため「防災のつどい」を開催しました。

 

日時

令和7年5月31日(土曜日)

午前10時開始(受付:午前9時30分より)午前11時40分終了

講演テーマ・講師・参加人数

〇講演テーマ:「防災に役立つ気象情報について」

〇講師:井原清文さん(気象防災アドバイザー・気象予報士)

〇参加人数:148名

会場

栗東芸術文化会館さきら 中ホール

栗東市綣二丁目1番28号

アンケート結果

参加者148名中75名アンケートにご回答いただきました。(要約して掲載)

1.全体の時間は、ちょうどよかった64%、少し長かった29%

2.講演内容について、非常に理解できた29%、理解できた62%

3.印象に残った内容は、キキクル、滋賀県の大雨の事例

4.講師の話し方は、非常に理解しやすかった20%、理解しやすかった65%

5.防災への意識は、非常に変わった14%、変わった60%、あまり変わらなかった19%

質疑応答

質疑内容 井原講師 回答
栗東では激甚災害1号が平成25年におこりました。気象情報は複数自治体にまたがるのに、地域防災計画は広域で統一されていません。災害時の整合、広域連携、情報共有、応援体制の円滑化や、知見ノウハウの共有などの理由から湖南、草津、守山と隣接する栗東市から地域防災計画を早急に県レベルで統一すべきだと考えます。
先生の意義と可能性の先生のお考えは?
災害の範囲・大きさにあわせて、地域防災計画の範囲を分けて考える必要があり、個別事象に対する滋賀県庁防災危機管理局と各市危機管理課の調整が必要と考えます。
(県レベルで統一できない部分もあるかと思います・・・例=大雪の災害や花折断層帯を震源とする地震と柳ヶ瀬関ヶ原断層帯を震源とする地震では、県内でも地域差が発生するため)
防災士の組織がありますが、もっと地域におとす必要があると思います。隣り近所にどんな方が住んでおられるのか、誰がだれを避難誘導をするのか等、もっと地域の自主防災組織を活用する必要があると感じております。井原先生のお考えを伺います。 おっしゃる通りだと思います。
町内会単位での地区防災計画やタイムラインが必要だと思います。
特に土砂災害警戒区域・浸水想定区域においては、必須だと考えます。
御講演いただき、ありがとうございました。防災士です。地域の災害対策、自己啓発のため気象予報士資格取得を検討しているのですが、お仕事をしながらどのように勉強、試験対策をされたのかご教示ください。よろしくお願い致します。 スクールや通信教育による資格取得講座の受講や過去問題集による傾向学習が基本になります。応援しております。
琵琶湖が湖岸まで氾濫した事がありましたが、南郷の洗堰の調整など、瀬田川以降の市町村への調整はキキクルなどの情報から、府県や市町村で行われるのでしょうか。 おっしゃる通り、南郷の洗堰は、台風の影響などにより流域の降水が事前に予想される場合は、事前放流をおこない水位レベルを下げる計画がされています。降水後は、すべての淀川水系(桂川・鴨川・木津川など)に降った降水量から、各河川の水位上昇時間差を考慮して放流計画されています。南郷の洗堰の場合は、国(国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所)によって、管理されています。余談ですが、琵琶湖疎水の水門の管理は京都市がおこなっており、よって琵琶湖からの放流は、滋賀県や各市町に管理権限がありません。
大雨の時などに、栗東市、草津市の雨量を知りたいのですが、実測値に基づく発表がないように思います。上砥山には雨量計が設置されているとのことでしたが、他にはどこに設置されていますでしょうか。 気象庁のアメダスは、大津・信楽・東近江・近江八幡にありますが、栗東市と草津市には設置されておりません。
国土交通省設置の雨量計は、講演でご紹介しました栗東市の上砥山と観音寺に、草津市には、草津市役所に設置されています。国土交通省の川の防災情報のホームページでご確認いただけます。
目川在住ですが、草津川と金勝川との合流箇所ですが、先ほどお話があった自然災害伝承碑の設置場所を教えていただけますか、今まで設置されていることすら知らなかったです 栗東市岡に設置されています。すぐ近くに車を止めることができるスペースもあります。国土地理院のホームページで、自然災害伝承碑でご確認いただけます。
大変勉強になるお話をありがとうございました。
言葉としてはわかりました、、、市民としては、例えば後半にあったキキクルをみるのがいいのでしょうか。自分や家族の命を守るうえで、日頃から、気象系で気をつけるものはありますでしょうか。
大雨による浸水害や土砂災害に関してはキキクルを、雷に関しては雷注意報、竜巻に関しては竜巻注意情報などに気をつけていただければと思います。
これからの季節は、特に高齢者の方について、熱中症警戒アラートにも気をつけていただければと思います。
本市の新中ノ井川と葉山川は中沢で合流し、JRの高架をまたいだ後、草津市へと流れています。県の説明では線状降水帯が栗東市の葉山、金勝地域のいずれに降っても流入時間に差が生ずるので中沢地先に越水することはないと言っていますが、気象防災アドバイザーのご見解をお聞かせください。 線状降水帯による積乱雲の列が西南西から東北東に移動する仮定で、流域の降水に時間差が発生する理屈で説明されていると想像しますが、近年の気候変動も考慮すると、”100%越水は無い”と私は断言できないと考えます。いずれにしましても、ハザードマップによる浸水想定区域と浸水深さの事前確認と、大雨の際には、講演でも紹介しましたキキクルや国土交通省が中沢大橋に設置しています水位観測点と河川監視カメラをご確認いただき、避難行動に役立てていただきますようお願いします。
気象予報と防災は、リンクしているとは考えております。改めて、気象予報士の資格をお持ちの先生が考える防災の観点での「自助」「共助」「公助」を気象の話をまじえてお聞かせいただけるとありがたいです。 気象台から発表される情報は市町単位、市町が発表する避難情報は、例えば小学校区単位などになります。米原市伊吹地区で発生した土砂災害も、シカの食害による斜面の植生の変化が影響したとの報告もされています。こういった地域の細やかな状況把握は、自治体には限界があり、地区に精通する方の変化を感じ取る感性に依存する部分が大きいです。そのようなアンテナを各自で持ち、地域の方々と共有することによって、大切な人・身近な人を災害から守ることにつながると考えます。

 

この記事に関するお問い合わせ先

危機管理課(防犯係・防災係)
〒520-3088
栗東市安養寺一丁目13番33号  危機管理センター2階
電話:077-551-0109
ファックス:077-518-9833
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