【平成9年度の展覧会】

◆第6回マイ・コレクション展
会期:平成9年5月10日から平成9年6月1日まで

 マイ・コレクション展は、第6回目を迎え、住民の皆さんからの思い出の品や先祖から伝わる大切な家宝を出品いただき、こうした展示品をとおして先人の貴重な遺産や文化を受け継ぎ、そこから新しい文化を育んでいく心を大切にするために開催しました。今回は民族楽器やミニチュアカー、備前焼、日本の妖怪・世界(西洋)の怪物、盆栽鉢、郷土人形・馬の人形、民具(背負梯子・ばんどり・蓑他)、和紙ちぎり絵、記念乗車券、着物帯・櫛・かんざし・笄など多くの人々から出品された品々を展示しました。


◆企画展「西田恵泉」
会期:平成9年6月7日から平成9年7月13日まで

 明治35年(1902)、栗太郡大宝村(栗東町)に生まれた西田恵泉は、堂本印象に師事した日本画家です。官展系画家として活躍する一方、昭和初期には郷土に戻り、同郷の洋画家・野口謙蔵とともに湖国画壇の発展に力を尽くしたことで知られています。本展では、これまでほとんど知られていなかった初期の作品を中心に、最晩年までの作品およびスケッチ64点を展観、その生涯を紹介しました。
【関連企画】
・展示解説(開催日:6月29日、講師:本館職員 伊東 ひろ美)


◆第7回平和のいしずえ展
会期:平成9年7月19日から平成9年8月17日まで

 まちの「心をつなぐふるさと栗東」平和都市宣言を受けて、平成3年(1991)以来開催を続けている「平和のいしずえ展」も博物館の夏季展覧会としてすっかり定着してきました。
 今回は、栗東町出身の日本画家・西田恵泉が描いたフィリピン従軍スケッチなどを特別出品しました 。その他さまざまな視点から地域と戦争の関わりを知っていただき、町の歴史資料として紹介しました。


◆栗東の民具6「食とくらし―器と用具―」
会期:平成9年8月22日から平成9年9月15日まで

 地域の生活様式、生産体系を物語る実物資料であり、時代の証言者でもある民具。こうした民具紹介するシリーズ展覧会は、6回目を迎えました。今回の展示は、食器・調理具・保存具・火と水の扱いなど、暮らしの源であった「食」文化を先人たちの使ってきた道具をとおして見つめなおすため、約160点の民具を紹介しました。


◆テーマ展「大地からのメッセージ―湖南の考古資料展―」
会期:平成9年9月21日から平成9年10月12日まで

 野洲川を流域とした湖南地方(草津市・守山市・野洲郡・栗太郡)は古来より、いろいろな意味においてひとつの地域的なまとまりをもっていました。この地域は地理的環境から開発の激しい地域であり、これにともなう発掘調査の増加は、考古資料の質量両面にわたる多大な蓄積をもたらしてきています。今回の展示は、考古資料=大地に刻まれ遺されてきた私たちの先人からのメッセージをとおして湖南地方における歴史と文化、そのつながりの深さを紹介しました。
【関連企画】
・展示解説(開催日:10月5日、講師:本館技師 松村 浩)

◆企画展「近江の真宗文化―湖南・湖東を中心に―」
会期:平成9年10月8日から平成9年11月24日まで

 親鸞にはじまる初期真宗弘道の地であり、蓮如の教化活動の中心地として知られる近江には、多くの真宗文化の遺産があります。本展では、初期の真宗文化、蓮如の近江での教化活動、また戦国期の石山合戦に際しての湖国一向衆の動向、さらには近世に活躍した真宗僧について紹介、真宗史上重要な地である近江における幅広い真宗文化の一端を紹介しました。
【関連企画】
・講演(開催日:11月8日、講師:龍谷大学名誉教授  武邑 尚邦 氏)


◆1996年度栗東町埋蔵文化財発掘調査成果展
会期:平成9年11月30日から平成10年1月18日まで

 平成8年度において約20ヶ所の埋蔵文化財発掘調査が実施されました。本展では、これらの調査により得られた貴重な資料のうち、主要な遺跡での発掘調査の成果を公開・展示することにより、文化財への理解と興味を深めていただきました。
【関連企画】
・発掘調査スライド報告会、展示解説(開催日:12月13日、講師:栗東町文化体育振興事業団技師 近藤 広、佐伯 英樹、藤岡 英礼の各氏、および本館技師 松村 浩)


◆大宝神社所蔵品展
会期:平成10年1月24日から平成10年2月22日まで

 旧中山道の街道筋に鎮座する大宝神社は、中世までに50余村にまたがる氏子圏をもち、疫病を鎮める牛頭天王として広域的な信仰を集めておりました。鎌倉時代の優れた一間社流造本殿として重要文化財に指定された追来神社本殿や、重要文化財と滋賀県指定文化財に指定されている二組の狛犬が知られています。また中世の優れた神像群や中世の豊富な文書が残されています。本展では、大宝神社に伝わる美術品のほか、社蔵の資料等紹介、大宝神社の歴史の実像に迫りました。


◆企画展「山・里・湖の村とくらし―湖南の村落と水利用―」
会期:平成10年2月28日から平成10年4月5日まで

 地域の生活様式、生産体系を物語る実物資料であり、時代の証言者でもある民具。こうした民具を紹介するシリーズ展覧会は、5回目を迎えました。今回の展示は、人々の暮らしに欠かすことのできない木製品である桶と曲物にスポットをあて、木製の容器がいかに作られ、どのように使われてきたのか、また現代生活ではどのようなものに変化したのかを探るため、紹介しました。

【その他の展覧会】

◆第29回滋賀県児童・生徒版画展
会期:平成10年2月28日から平成10年3月6日まで



◆平成9年度巡回版画展
会期:平成10年3月17日から平成10年3月20日まで

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