企画展
里内勝治郎と里内文庫

平成17年(2005)10月8日(土)〜11月13日(日)


↑里内文庫の内部 (海軍記念日にあわせて行われた付帯事業の展覧会の様子)


 里内文庫は、明治41年、手原村(現在の栗東市手原)で呉服商を営む、二代目里内勝治郎が設立した、私立図書館です。
 里内文庫が設立されたころはまた、日本では内務省を中心として、政府によって地方改良運動が盛んに進められていた時期でもありました。こうした運動に強い刺激をうけた勝治郎は、図書館としての機能以外に、巡回文庫や農事改良を実践する勧農社など、多彩な「付帯事業」とよばれる事業を繰り出して、自らの文庫を地方改良運動の実践する施設として運営していきました。
 また、近江を代表する郷土史家、中川泉三との出会いによって勝治郎は郷土史料収集とその研究にのめりこんでいきました。こうしたことから、里内文庫には図書以外に栗太郡を中心とする、膨大な郷土史料が含まれています。
 紆余曲折を経て、里内文庫は昭和21年に閉館することとなり、設立者である勝治郎も昭和31年に亡くなりました。残された約2万点にのぼる里内文庫の資料群は、昭和60年度から始まった栗東町史編纂に際して、昭和60年度にご子息から栗東町へ寄贈されました。そして、平成元年に栗東歴史民俗博物館が開館されたことで、当館に収蔵されることとなりました。以降、当館では折に触れて里内文庫のコレクションを紹介してきましたが、平成12年度から平成16年度の4ヵ年をかけてあらためて全ての資料を目録化することとなりました。
 本展覧会は、この『里内文庫資料目録』が完成したことをうけて、里内文庫の全容を紹介します。

【展示構成】
1.里内勝治郎と里内文庫
2.里内文庫の事業
3.里内勝治郎の郷土史料収集と郷土史研究
4.里内文庫の廃刊

企画展「里内勝治郎と里内文庫」出品目録


●ミニトーク「里内勝治郎と里内文庫」と展示解説会
日時:10月22日(土)午後1時30分〜午後3時
場所:栗東歴史民俗博物館 研修室
参加費:無料 ※ただし入館料が必要です。



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