テーマ展 すこし昔のくらし

平成18年(2006)1月7日(土)〜2月12日(日)

 「もはや戦後ではない」という言葉が流行したのは昭和31年(1956)のこと。
 長期にわたったアジア・太平洋戦争により大きな打撃を受けた日本でしたが、戦後10年をへて劇的な復興を遂げました。続く昭和30年代には「神武景気」「岩戸景気」といった好景気があいついで訪れ、日本はついに大量消費時代を迎えます。戦前戦後を通じて昔ながらの生活を送ってきた農村の人々のくらしにも、新しい時代の風が吹き込んでいきました。昭和30年代は、江戸時代以前からの伝統を引き継ぐ生活様式から、電化製品や工業製品などをとりいれた現代生活への大きな転換期となった時代だったのです。
 博物館では、生活道具を通じて昭和30年代を転換期とした時代の移り変わりを紹介する「すこし昔のくらし」展を毎年開催してきました。本年は子どものくらしにスポットをあて、「労働」「学校」「遊び」のテーマを通して紹介いたします。

≪展示構成≫
 1.働く子どもたち
 2.昔の小学校
   (1)子どもたちのまなびや
   (2)卒業写真のタイムマシン
   (3)地域の人びとと小学校
3.子どもたちの遊び
   (1)昔ながらの遊び
   (2)新しいおもちゃとあこがれのくらし
   (3)ぼくたち・わたしたちのヒーロー
スポット展示 家族のアルバム

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【関連行事】展示解説会と凧づくり
1月22日(日)13時30分から
「すこし昔のくらし」の展示を概観ののち、昔ながらの手作りの凧を一緒に作り、揚げます。
・要申込(定員20名)
・申し込み先 栗東歴史民俗博物館 電話077−554−2733
・持ち物不要
・費用 350円(当日にあつめます)

机・イス・ランドセル  館蔵

大宝小学校で昭和40年以前に使用されていた木製の机・イス。天板が開閉するようになっており、内側が道具入れになっている。昭和41年以降スチール製のイス・机に変更され、学校から消えていった。ランドセルは、大正3年に日本ではじめて登場した。


戦後の教科書  館蔵

昭和22(1947)年の文部省学習指導要領に沿って作られた新制小学校の教科書。多色刷りではなやかな表紙や挿絵がつけられている。国語の教科書の裏表紙にはかわいらしい落書きが・・・。


手作り人形の家 館蔵

昭和30年代に釘やホックで手作りされた人形の家。金髪のお人形に、テレビ、レコードプレーヤー、ガスコンロのついたキッチン、洗濯機、ソファー、庭のブランコ・・・ゆたかなモノにあふれた夢のお家。電化製品や洋風家具にかこまれた豊かな生活へのあこがれが象徴されたおもちゃである。


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直線上に配置
栗 東 歴 史 民 俗 博 物 館
〒520-3016 滋賀県栗東市小野223-8
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