テーマ展
十里の歴史と文化

2006年2月18日(土)から3月21日(火・祝)

← 十里村地券取調総絵図 
   明治6年(1873) 個人蔵

 地券取調総絵図は、明治新政府が明治6年に行った税制改革である地租改正に伴い、旧幕府の支配下にあったすべての村で一律に作成した絵図。課税対象となる土地について一筆づつ測量作図した上で、村単位で集約された。
 画面は左下が北で、小字名や一筆ごとの地番や面積が書き込まれている。
 地割が碁盤の目のような格子状になっているのは条里制の名残で、小字名にも「字壱之坪」「字二ノ坪」などの条里制に由来する呼び名が残されている。
 



 栗東市十里(じゅうり)地区は市の最北端にあり、草津市域・守山市域に突き出るような形で立地しています。
 「十里」の名のとおり、古代条里制による土地プランでは栗太郡四条十里にあたります。現在でも条里地割が非常によく残っており、地域内には一ノ坪、二ノ坪といった条里にかかわる地名も小字として残されています。
 こうした地名からも、十里は比較的早くから開発が始まった地域と考えられていましたが、近年の発掘調査で発見された木簡などから、古代の栗太郡の役所跡だったのではないかと推測されるようになりました。
 十里地区は草津市に位置する印岐志呂神社を氏神にし、田畑を潤す用水は守山市に源を発する吉川を使用するなど、ひとびとのくらしに直結する場面で両市の地域と深く関わるという特徴を有します。現在は、古くから人々が住んだ十里自治会、美里自治会のほか、昭和40年代に宅地開発された明日香自治会の三自治会で構成されています。
 本展覧会では、この長い十里の歴史と文化を展観し、その成り立ちや特色を紹介しようとするものです。本展覧会が地域の歴史と文化を考える契機となれば幸いです。

【展示構成】※準備の都合により若干の変更がある場合があります
 1.十里遺跡
 2.十里の信仰
 3.十里のくらし
    ・十里と街道
    ・十里の田畑と作物
    ・十里の水利慣行
    ・生活に根付く道と水
 4.十里の民俗
    ・機織と衣服
    ・アオバナガミ(青花紙)の製作
    ・十里の歳時
 5.十里まちづくり事業

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