成果展
弥生時代のムラ 
 −葉山川流域の弥生遺跡−

(共催:財団法人栗東市文化体育振興事業団)

2006年9月9日(土)〜10月22日(日)


 栗東市に流れる葉山川(はやまがわ)の流域には、霊仙寺遺跡や下鈎遺跡など、農耕開始期から古墳時代が始まる以前の時期まで、多くの弥生時代遺跡があります。なかでも下鈎遺跡は、日本最小の銅鐸や大型建物などが確認されており、全国的にも名が知られています。
 この下鈎遺跡の周辺には、下鈎東遺跡、野尻遺跡、小柿遺跡、中沢遺跡など弥生時代の遺跡が集中しています。それぞれのムラが連携をとりながら、ひとまとまりになった遺跡群をなしています。また下鈎遺跡があらわれるようになる中期後半より以前には、霊仙寺遺跡や宮前遺跡(草津市)が遺跡群の中心となっていました。
 本展示では、栗東市を中心とした葉山川流域に集中する弥生遺跡の展開に焦点をあて、ムラを構成する建物(すまい)や墓などをとりあげます。また、弥生土器をはじめとする弥生時代の出土遺物から、当時の生産のありさまや、さまざまな地域との交流の様子などについて取り上げます。

【展示構成と取り上げる主な遺跡】

→出品目録はこちら

1.ムラの始まりと展開
(1)ムラの始まり
(2)ムラの展開
(3)下鈎遺跡の特殊性

2.ムラの生産と生業
(1)青銅器
(2)玉作り
(3)石の道具

3.ムラの墓
 
4.土器からみえるもの
(1)土器の地域色と交流
(2)まつりの土器
(3)土器の変遷


【関連行事】調査研究報告会
―弥生時代の特殊建物を考える―


日時  : 9月30日(土) 13時〜16時半
場所  : 栗東歴史民俗博物館 研修室
参加  : 申込み不要。当日先着順100名。
        参加費200円(資料代として)※別途入館料が必要です
内容  :
○第一部 基調報告
   1 「五角形住居について ―下鈎東遺跡―」
        佐伯英樹        (財)栗東市文化体育振興事業団
   2 「周溝付建物について ―十里遺跡―」
        北原治 氏       (財)滋賀県文化財保護協会
   3 「玉作り関連の建物について ―門ケ町遺跡―」
        岡田雅人 氏      草津市教育委員会
   4 「伊勢遺跡の大型建物と竪穴住居」
        伴野幸一 氏      守山市教育委員会
○第二部 討論

  

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