蜂屋の歴史と文化
2010年3月6日(土)〜4月18日(日)



中ノ井川通船資料より海老川通船の図 明治12年(1879) 館蔵 里内文庫

 栗東歴史民俗博物館では、栗東市内の各地域をおおむね旧大字を単位として取り上げ、地域の歴史を掘り下げる小地域展シリーズを2001年度から毎年度開催しています。平成21年度の小地域展では、蜂屋地区の歴史と文化を取り上げます。
 栗東市の北部、野洲川と葉山川に挟まれた平野部に立地する蜂屋地区では、近年の発掘調査で飛鳥〜奈良時代にかけての遺構・遺物が検出されるなど、古代から人の営みがあったことが知られています。また、金勝寺二十五別院の1つとされる蜂屋寺があったとも伝えられています。
 蜂屋地区の景観を特徴づけているのが、地区の中央を流れる中ノ井川です。蜂屋からその下流の綣・野尻などの地域を灌漑する養水である中ノ井川では、慶長年間(1596〜1615)にはすでに水利組合が組織されていました。また、中ノ井川は生活用水としても利用されていました。現在でも中ノ井川に面した家々の庭先には川へ降りるカワトが設けられており、生活用水として用いられていた時代を彷彿とさせます。
 平成22年、蜂屋地区では栗東市の「まちづくり基本構想」による道路の整備や土地開発が実施され、おそらく数年後には地域の景観が大きく変わることが予想されます。
 今回の小地域展「蜂屋の歴史と文化」の開催を通して、転換期を迎える蜂屋地区の景観を記憶と記録に留めることができればと思います。



【展示構成】
     →出品目録はこちらをごらんください

蜂屋遺跡と蜂屋寺伝承
蜂屋の講
蜂屋の水利慣行
蜂屋の民具

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