下鈎の歴史と文化

2011年3月5日(土)〜4月17日(日)

  栗東歴史民俗博物館では平成12年度から毎年度、市内のひとつの大字を取上げ、その歴史と文化を紹介する展覧会を開催してきました。平成22年度は旧治田村から、葉山川の北側に位置し、地域内を中山道が通る下鈎地区を取り上げます。  
  鈎という地名は、「曲」の意味で、川の蛇行などの自然地形に由来するという見解もありますが、勾連という氏との繋がりが考えられており、七世紀後半にまで溯ると推測することができます。

  下鈎を中心とした下鈎遺跡では、弥生時代中期から後期の集落跡が発見されており、古くから人々が集住していたことが知られています。中世には、鈎荘の荘域であったと考えられており、後に上下に分かれ、今日の上鈎と下鈎に繋がっています。

  中山道沿いに位置する下鈎村には、江戸時代には糠田井・蓮台寺の二つの枝郷があり、草津宿の助郷となっていました。村内では、青花の栽培が盛んに行われていました。明治時代になると、集落内を湖東鉄道(現在のJR東海道線)や関西鉄道(現在のJR草津線)が通り、交通の要衝として発展していきます。
  現在の下鈎は、人口3300人余りを数える栗東市内でも規模の大きな地区です。かつての3つの集落の流れをひく下鈎甲、下鈎乙、下鈎糠田井の3地区に、戦後に開発された湖南平団地、北浦団地も加え、近世以来の景観を受け継ぎつつ栗東市の中でも都市化の進んだ地区ともなっています。
  「下鈎の歴史と文化」では、下鈎の歴史とともに、今日まで続く行事についてご紹介します。

【展示構成】
 出品目録はこちらをご覧下さい。

○位置と環境
○下鈎遺跡
○講と年中行事
○アオバナ栽培
○山論と水論
○下鈎と鉄道
○下鈎の寺院
○蓮台寺旧跡と仏像

◎「下鈎の歴史と文化」展示解説集(PDF)こちら

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