特集展示「技術者の系譜
〜古代近江の金属生産〜」
2013年11月2日(土)〜12月8日(日)
【関連行事】
・展示解説会 (11月10日日曜日14時より)
・見学会「瀬田丘陵の製鉄遺跡をあるく」 (11月24日日曜日、要事前申込、11月10日日曜日より受付開始)
・調査研究報告会「古代近江の鉄生産〜栗太郡における製鉄技術の背景〜」 (12月8日日曜日、要事前申込)
近江国は、資源や技術を背景として、全国でも早い段階の古墳時代後期に製鉄を開始したことで知られています。さらに7世紀には旧栗太郡の瀬田丘陵で大規模な生産遺跡群が形成され、宮や寺院、官衙の発展を支えます。栗東市内では製鉄を行っていた遺跡は見つかっていませんが、野洲川左岸地域を中心とした古墳時代の集落では、鉄ぞく(金偏に族)をはじめとする鉄製品を多く所有するムラとして知られ、蜂屋遺跡や高野遺跡など鍛冶をしている痕跡がみられることなど、鉄を加工する技術をもっていました。また栗東市新開古墳では鉄てい(金偏に廷)という鉄素材を副葬するなど、鉄に関連の深い豪族がいたことがわかっています。
今回の展示では栗太郡をはじめとする古代近江の鉄と鉄生産、そしてそれを支えた技術者の背景をさぐります。
製鉄遺跡(イメージ図)
製鉄炉(イメージ図、上の図の一部分)
フイゴ羽口(古墳時代前期):栗東市蜂屋遺跡出土
フイゴ羽口(古墳時代後期)ほか:栗東市岩畑遺跡出土
出 品 目 録はこちら(PDFファイル、72KB)。
栗 東 歴 史 民 俗 博 物 館
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