小地域展「中沢の歴史と文化」

会期:2015年2月28日(土曜日)から5月10日(日曜日)まで

【関連企画】
展示解説会:3月21日(土曜日・祝日)15時から

  栗東歴史民俗博物館では平成12年度から毎年度、市内のひとつの大字を取上げ、その歴史と文化を紹介する展覧会を開催してきました。平成26年度は旧治田村から、中沢地区を取り上げます。
 中沢は、栗東市の北西部に位置し、草津市と接している、標高94〜96mの地域にあたります。
 この中沢の歴史が始まるのは弥生時代前期、今から2500年ほど前と考えられます。中沢全体に位置する中沢遺跡では弥生時代前期から後期に至る約400年の長期間に及ぶ集落が見つかっていて、地域の拠点集落として機能していたようです。また古墳時代では多くの埋没古墳や溝が発見され、大量の遺物が出土するなど、人々の生活の痕跡が色濃くみられます。
 古代になると菌神社が舒明天皇9年(637)に勧請されたと社伝に記されていますが、神社に所蔵される棟札の銘文からは、正中2年(1325)の拝殿の新造が判明しています。
 江戸時代の中沢村では、村の西側に集落がありその周りに田畑が広がるという、栗太郡に多く見られた農村の風景が広がっていました。また、村の西端を通る中山道に置かれた中沢立場では、東海道沿いの梅木立場(現在の栗東市六地蔵)の名薬和中散を扱う出店が営まれ、多くの旅人たちでにぎわったと想像されます。
 その後、明治時代に開通した関西鉄道(現在のJR草津線)の線路が中沢の地区内を通り、昭和の中頃には草津駅から近いという立地条件もあって、栗東の中でも早い段階から住宅開発が進められていくなど、かつての景観は大きく変わっていくこととなります。
 今回の小地域展「中沢の歴史と文化」では、中沢地区の歴史や、今日まで続く民俗行事についてご紹介します。この展示が、皆さまに郷土の歴史を知っていただく機会となれば幸いです。

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