企画展 近江の神道美術

2004年10月17日(日)〜11月23日(祝)

 近江は宗教美術の宝庫といわれます。なかでも神社に注目すると、平安時代の法令集『延喜式』の「神名帳」に記載される式内社は、栗太郡内の小槻大社など8社8座を含め、県内に142社155座におよび、大和国、伊勢国、出雲国に次いで全国第4位の数となっています。現在、宗教法人として登録されているものだけでも1500に近く、それ以外も含めれば膨大な数の大小の社があって、人々の信仰や生活と関わってきたといえるでしょう。こういった神々への信仰のもと、様々な造形が行われ、今に伝えられてきました。栗東市内においても小槻大社の神像や大宝神社の狛犬など、全国的に見ても質の高い、多くの例をみることができます。
 神にまつわる信仰や造形は、仏教の影響を強く受けましたが、それにとどまらず深く大きなひろがりをみせています。本展では、神への信仰を母体として育まれてきた造形活動の中から、とくに仏教色のあまり強く見られない側面を中心にとりあげ、神への信仰と関わる造形美術について考えます。

 
重要文化財 男神像(落別命) 小槻大社 栗東市 →


【展示構成と主な出品資料】    →出品目録はこちらをご覧ください

◎は重要文化財、△は都道府県指定文化財、□は市町村指定文化財をあらわす

準備の都合等により、変更がある場合がございますのでご了承ください

第1章 あらわされた神々のすがた : 彫刻、絵画等にあらわされた神々のすがたを紹介いたします
◎木造男神像(小槻大社 栗東市)、△木造地蔵菩薩立像(大嶋神社奥津嶋神社 近江八幡市)ほか約40件

第2章 聖域をまもる −獅子・狛犬− : 宮殿や社殿の前に置かれ、聖域を守護した獅子・狛犬たちを紹介します
◎木造狛犬(大宝神社 栗東市)、□木造狛犬(賀茂神社 近江八幡市)ほか約20件

第3章 神の来臨 −先導者たちの系譜− : 普段は社殿などに鎮座まします神々も、祭礼などにおいては神輿などにうつり、われわれと同じ場に臨むとされてきました。祭礼行列を先導した獅子舞や王舞の名残を伝える獅子頭や王面(鼻高面)、そのほか神や祭りとかかわりの深い古面、鞍、鐙、神輿に使われた飾りや鏡などを紹介します
□鼻高面(久留美神社 彦根市)、△獅子頭(伊夫岐神社 伊吹町)、△福太夫面(油日神社 甲賀町)ほか約25件

スポット 祭礼と村 : 神や神にまつわる祭礼は、村の暮らしと密接に結びついてきました。大宝神社(栗東市)や老杉神社(草津市)の資料から、村の暮らしと祭礼芸能の関係をうかがわせる資料を紹介します


【関連行事】

●歴史フォーラム「近江の神道美術」 ※詳しくはこちらをご覧ください
 日時:10月24日(日)午後1時から午後4時30分
 会場:栗東歴史民俗博物館 研修室
 参加費無料。ただし入館料が必要です。
 定員:100名(先着順)  ★要申込

●展示解説
参加無料、申込不要。ただし入館料が必要です。
開始時刻になりましたらロビーにお集まりください。
(所要時間はおおむね30分から1時間弱です)
10月24日(日) 午前10時から

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栗 東 歴 史 民 俗 博 物 館
〒520-3016 滋賀県栗東市小野223-8
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