企画展
古墳の終焉と葬送儀礼
―近江の終末期古墳―

会期:平成17年(2005)3月27日(日)〜5月15日(日)

(共催:栗東市文化体育振興事業団)


↑ 会場風景
   (新開西3号墳出土有蓋長胴棺をはじめとする各地の陶棺)

←新開西3号墳出土
                          二彩陶器製露玉

【開催趣旨】

野洲川左岸地域を拠点に活躍した古代豪族の奥津城である安養寺山麓。
 
安養寺古墳群の中でも甲冑や馬具の出土で有名な新開古墳の西隣りで2002年に発見されたのが新開西古墳群です。調査された4基の古墳は、7世紀前葉から中葉に築造された終末期の古墳群でした。埋葬施設の横穴式石室は時期を追って小型化する様子が特徴的にみられ、古墳つくりの終焉をうかがうことのできる典型例として貴重です。
 
この企画展では、新開西古墳群にスポットを当て、古墳の小型化や副葬品の簡素化、それを推し進めた時代背景と葬送儀礼の変化について、終末期古墳からの出土遺物を通して探っていきます。
 展示の構成は、終末期古墳の棺として、新開西3号墳出土のカプセル形の陶棺とそれに類似した各地の資料を集めます。葬送儀礼の様子を復元する資料としては、モガリで奏でた琴。そのほか、新設された役所での公的祭祀で使われた馬や舟、斎串などのさまざまな祭具。また、古墳造りから寺院造営に力を注いだ証として残る寺院跡出土の軒瓦などの遺物からも古墳の終焉を見ていただきたいと思います。


【展示構成】    →出品目録はこちらをごらんください

甕棺の出でし安養寺山笹谷の古墳
1.新開古墳群・新開西古墳群   古墳群の展開と終焉
2.終末期古墳の棺と副葬品
3.露玉の彩り  7・8世紀の対外交流
4.近江の終末期古墳
5.葬送儀礼
6.律令祭祀の始まりと古代寺院建立



【関連行事】

歴史フォーラム「近江からみた古墳の終焉」
 日時:平成17年(2005)4月23日(土) 13時〜17時
 場所:栗東歴史民俗博物館 研修室
 ※要申込(先着100名)

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