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◆企画展
「近江の鋳物師
−辻村鋳物師の活躍−


近江には栗東市辻をはじめ、愛知郡湖東町大字長、神崎郡五個荘町大字三俣、八日市市金屋、高島郡高島町大字宮野など、多くの鋳物師が活躍していました。なかでも辻の鋳物師は、江戸中期の百科辞典『和漢三才図会』巻第七の「鋳冶」の項に「鍋釜の冶工は、河州我孫子村より始る、江州の辻村これに次ぐ」と記され、江戸時代の日本を代表する鋳物師であったのです。
辻の鋳物師の活躍が具体的に知られるようになるのは、16世紀後半、天正年間になってからです。千利休の釜師として著名な辻与二郎は辻村出身と考えられ、初期の鋳物師として国松源七や田中藤左衛門があげられます。江戸深川に出店した太田六右衛門(釜六)と田中七右衛門(釜七)は江戸時代を代表する鋳物師です。辻の鋳物師の特色は諸国へ出職、出店を盛んに行なったことにあり、主な出店として出羽酒田、出羽西鶴岡、江戸深川、越後村上、越後新潟湊、加賀金沢、若狭遠敷(小浜市)、信濃松本、駿河大谷(静岡市)、三河岡崎、三河平坂(西尾市)、三河松江(碧南市)、丹後田辺(舞鶴市)、大坂道頓堀などがあげられます。
江戸時代における辻村鋳物師の活躍のあとを丹念にたどり、さらに江戸後期、地元に多くの作品を残した太田西兵衛、幕末期の太田猪三郎、昭和の太田弁蔵までにいたる歴史を紹介いたします。

【関係行事】
展示解説会 : 11月9日(土) 13時30分より
フォーラム「辻村鋳物師」 : 11月17日(日)


出品目録




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