熱中症にご注意ください(熱中症予防対策)

更新日:2024年08月19日

熱中症は予防が大切です!

熱中症の症状は一様ではなく、症状が重くなると生命へ危険が及びます。しかし、適切な予防方法を知っていれば予防することができます。

また、熱中症になったときに適切な処置をすることで、重症化を防ぐことができます。

一人ひとりが正しい知識を持ち、自分の体調の変化に気をつけましょう。

熱中症とは

熱中症とは、高温多湿な環境により、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。さまざま症状をおこす病気です。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、 救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。

熱中症の症状

・軽度の症状

めまい、立ちくらみ、生あくび、筋肉痛、こむら返り、大量の汗、手足のしびれ、気分が悪い

・中度の症状

頭痛、吐き気、嘔吐、体がだるい(倦怠感)、いつもと様子が違う

・重度の症状

呼びかけに対して返事がおかしい、意識がない、けいれん、まっすぐ歩けない・走れない、高い体温である(体に触ると熱い)

※軽度の症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。

※中度の症状がみられる場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

※重度の症状がみられる場合はためらわず救急車を呼ぶなど、すぐに病院に搬送する手段をとりましょう。

熱中症を予防するには

熱中症の予防には、「暑さを避けること」と「水分補給」が大切です。

室内では

  • 扇風機やエアコンで温度を調節
  • 遮光カーテン、すだれを利用
  • 部屋の温度をこまめに測る

外出時には

  • 日傘や帽子の利用
  • 日陰を利用し、こまめに休憩
  • 天気のよい日(日差しの強い日)は、日中の外出をできるだけ控える

体の蓄熱を避けるために

  • 通気性のよい、吸湿性・速乾性のある涼しい衣服を着用する
  • 保冷剤、氷、冷たいタオルなどで体を冷やす

こまめに水分を補給しましょう

室内・屋外にかかわらず、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分を補給しましょう。

こんな日は熱中症に注意!

・気温が高い、湿度が高い

・風が弱い、日差しが強い

・照り返しが強い、輻射熱が強い

・急に暑くなった

熱中症を引き起こす条件として気温は重要ですが、気温だけでは熱中症のリスク評価はできません。熱中症に関する、気温、湿度、日射・輻射、風の要素を取り入れた評価指数として、暑さ指数(WBGT)があります。

暑さ指数を取り入れた指針として、日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」及び(公財)日本スポーツ協会「熱中症予防運動指針」があります。

以下の表にまとめましたので、熱中症予防の参考にしてください。

暑さ指数は、環境省の下記サイトに毎日公開されており、ご覧いただけます。

気温

(参考)

暑さ指数

WBGT

注意すべき生活活動の目安(注1)

注意事項(注1)

熱中症予防のための運動指針(注2)

35℃

以上

危険

31以上

すべての

生活活動で

おこる危険性

高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。

外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。

運動は原則中止

WBGT31以上では、特別の場合以外は運動を中止する。

特に子どもの場合は中止すべき。

31~35℃

厳重警戒

28~31※

外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。

厳重警戒

(激しい運動は中止)

WBGT28以上では、熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。

10~20分おきに休憩をとり水分・塩分を補給する。

暑さに弱い人は運動を軽減または中止。

(暑さに弱い人:体力の低い人、肥満の人や暑さに慣れていない人など)

28~31℃

警戒

25~28※

中等度以上の生活活動でおこる危険性

運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。

警戒

(積極的に休息)

WBGT25以上では、熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり適宜、水分・塩分を補給する。

激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。

24~28℃

注意

21~25

未満

強い生活活動でおこる危険性

一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

注意

(積極的に水分補給)

WBGT21以上では、熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。

熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。

 

※(28~31)及び(25~28)については、それぞれ28以上31未満、25以上28未満を示します。(日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」Ver.4(2022)より)

(注1)日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」Ver.4(2022)より

(注2)(公財)日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2019)より

こんな人は特に注意!

体調の悪い人、持病のある人、肥満の人、暑さに慣れていない人、高齢者や子ども(乳幼児)

高齢者の注意点

高齢者は温度や水分不足に対する感覚が弱くなるために、室内でも熱中症になることがあります。

こまめに水分・塩分を補給(のどが渇いてなくても水分補給)することを心がけましょう。

室内に温度計を置き室温をこまめにチェックし、28℃前後に保つよう扇風機やエアコンなどを使用し、室温を調整することが大切です。

子ども(乳幼児)の注意点

晴れた日には、地面に近いほど気温が高くなるため、子ども(乳幼児)は大人以上に暑い環境にいます。不要な外出は避けましょう。

子ども(乳幼児)は体温調節機能が十分発達していないため、特に注意が必要です。こまめに水分を補給することを心がけましょう。

熱中症を疑われる人を見かけたら

・涼しい場所へ避難させる

・衣服をゆるめ、体を冷やす(首周り、わきの下、足のつけ根)

・水分を補給する

自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう!

関連リンクなど

熱中症については、下記の関連ホームページ(外部リンク)、リーフレットを参照してください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康増進課
〒520-3015
栗東市安養寺190
電話:077-554-6100(健康づくり推進係、疾病予防係、管理係)
ファックス:077-554-6101
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