3.公開・活用


●展示活動

・栗東歴史民俗博物館の展示活動の2つの柱 
 栗東歴史民俗博物館は、現在の栗東市域を中心とする地域の歴史と文化をテーマとする地域博物館です。
 栗東歴史民俗博物館の展示活動は、2つの柱からなります。一つ目の柱は常設的な通史展示である「栗東の歴史と民俗」で、二つ目の柱は会期を限って行う企画展示です。

・通史展示「栗東の歴史と民俗」について

…まず栗東の歴史や文化について、概要を紹介します
 通史展示「栗東の歴史と民俗」は、現在の栗東市域に人々が活動の痕跡を残し始めた縄文時代中期から、生活様式の近現代化が進んだ昭和30年代ごろまで、各時代の栗東を代表する話題を考古、美術工芸、歴史、民俗などの各分野から時代を追って順に紹介することにより、栗東の歴史や文化を概観するものです。大規模な企画展示が全館の展示スペースを挙げて開催されている期間を除き、当館の2つある展示室のうち第1展示室において、継続的に開催しています。

…”ホンモノに触れる”博物館・日々生まれ変わる展示をめざして
 「常設展示」ではなく「通史展示」という表現を使っていますが、それには次のような理由があります。
 なるべく複製品ではなく本物の資料に触れていただきたいという思いから、ほとんどの展示に現物資料を使っています。しかし現物資料は素材や状態によって、長期の展示は損傷の原因になることがあります。そこで、資料保存の観点から随時展示資料を入れ替えています。
 また、次に述べる企画展示の成果を反映させるなど、研究成果の蓄積を展示内容に反映させる工夫や更新も随時おこなっています。やはり多岐にわたる栗東の歴史や文化を、限られた話題だけで紹介するのには限界があります。そこで、次に述べる企画展示を活用することと併せて、通史展示においても、上記のような展示替のタイミングに合わせて、取り上げる話題を入れ替えることもあるのです。
 こうして、”何時行っても同じ”ではない、すこしずつ生まれ変わってゆく展示を目指しているのです。

通史展示「栗東の歴史と民俗」の紹介へ

・企画展示について

 栗東の歴史を代表する話題を順に連ねていく通史展示では、どうしても網羅的な取り上げ方にならざるを得ない面があります。また、多岐にわたる栗東の歴史や文化のあらゆる要素を、第1展示室の小さなスペースで取り上げつくすことは不可能です。そこで、通史展示とあわせてこの企画展示を組み合わせることで、これを補っています。企画展示は主に第2展示室を中心に開催していますが、大規模な企画展では第1・第2展示室を合わせた全ての展示スペースを使用することもあります。
 企画展示では、地域とかかわりの深い様々なテーマについて順にとりあげ、掘り下げて紹介していきます。当館が行ってきた地域に密着した調査活動を地域へ還元することや、地域の特色を滋賀県、近畿、日本といったより大きな視点の中に位置づけてゆくことをもくろんでいます。また企画展示の開催は、館全体の資料収集活動や調査研究活動とも連動しています。

展示紹介へ


●資料の貸出等

資料貸出
 ほかの博物館施設等で行われる展覧会へ収蔵資料を貸出します。依頼をうけ、栗東歴史民俗博物館資料取扱要綱に基づき、かつ学芸会議の了承を得た上で行います

特別利用(閲覧、調査、撮影、原版利用等)
 栗東歴史民俗博物館管理運営規則に基づき、学芸員の指導のもと、各方面での調査活用に応じています。

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栗 東 歴 史 民 俗 博 物 館
〒520-3016 滋賀県栗東市小野223-8
電話 077-554-2733 fax 077-554-2755
http://www.city.ritto.lg.jp/hakubutsukan/