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企画展
古墳時代の装飾品

〜玉の美〜


会期:平成15年3月8日(土)〜5月11日(日)



▲和田古墳群の玉類


日本における装飾品の始まりは、旧石器時代の後半ごろ、今から約17,000年前とされていますが、勾玉(まがたま)や管玉(くだたま)のような形のものはありませんでした。縄文時代に入ると少しずつ玉の材質や種類も増えていきました。弥生時代には大陸からガラス玉の技術が伝わり、古墳時代に受け継がれていきます。
栗東市からは、縄文時代や弥生時代の遺跡で玉が見つかっています。古墳時代になると安養寺に存在していた新開(しんがい)1号墳や大塚越(おおつかごし)古墳の玉に代表されるように、2,000点以上の玉が見つかっています。その数は滋賀県の中でも群を抜いています。栗東市辻遺跡をはじめ草津市谷遺跡、守山市播磨田東遺跡など、玉を作っていた遺跡が野洲川流域に集中していることがその理由のひとつにあげられるでしょう。また現在古墳公園となっている栗東市下戸山の和田古墳群からは、滋賀県では出土例のない碧玉製の平玉(ひらだま)やガラス製の管玉が見つかっています。
企画展では、古墳時代を中心とした各地の玉作遺跡や、トンボ玉、金属製勾玉など、全国的にも数の少ない貴重な玉を中心に紹介し、たまをめぐる当時の社会のしくみや製作技術について検証します。

【主な展示品】
・滋賀県栗東市林遺跡出土ガラス平玉(トンボ玉)
・三重県阿山町奥弁天4号墳出土トンボ玉
・愛知県豊橋市磯部大塚古墳出土玉(トンボ玉含む)・金属製釧
・京都府向日市芝ケ本遺跡出土ガラス製勾玉鋳型
・滋賀県栗東市和田古墳群出土玉一括・イモ貝製雲珠・金環・装飾太刀
・滋賀県栗東市辻遺跡出土玉造関連遺物

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栗 東 歴 史 民 俗 博 物 館
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