「滋賀の戦争遺跡を訪ねる〜陸軍八日市飛行場と掩体壕〜」



 2003年8月10日(日)、テーマ展「平和のいしずえ2003」関連行事として、「滋賀の戦争遺跡を訪ねる〜陸軍八日市飛行場と掩体壕〜」を開催しました。当日は台風10号も通過し、とてもよいお天気に恵まれました。
 午前中は、陸軍八日市飛行場跡に関連して、八日市飛行場開場とともに建てられた沖原神社などを見学しました。沖原神社は八日市飛行場の守護神で、毎年4月3日には神社を中心に、「飛行場祭」が開催され多くの人でにぎわったといいます。また、出撃前の兵士たちも参拝に訪れました。現在は八日市飛行場に配属された兵士たちの奉納した手水鉢や碑が当時の姿を偲ばせます。

 午後からは、元八日市市史編さん室員の中島隆さんの案内で布引山麓に作られた掩体壕を見学しました。現地には、この見学会の開催を聞き、太平洋戦争当時、八日市飛行場で整備士をしていた方がこられており、米軍の爆撃を受けて逃げ惑ったこと、掩体壕内で飛行機の整備をしたことなど、中島さんのおはなしと併せて大変貴重なお話をうかがうことができました。



戦後建てられた慰霊碑を見学する参加者。



中島隆さんから、掩体壕の用途、作られた経緯などお話ししていただきました。



掩体壕の大きさを確かめる参加者たち



太平洋戦争当時、八日市飛行場で飛行機整備士をしていた方が見学会の開催を聞いて訪ねてきてくださいました。掩体壕での飛行機整備の様子や、終戦の日の翌日まで上官に飛行機の整備を命じられたことなど、貴重な話をうかがいました。


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