テーマ展
 すこし昔の暮らし

平成15年12月20日(土)〜平成16年2月29日(日)

    

(左)洗濯機                   
昭和30年代ごろ。右にあるハンドルを回し、ローラーの間を通して脱水する。
(右)氷冷蔵庫
 戦前に使われていた冷蔵庫。上の段に氷を入れて下段に入れたものを冷やす。



 私たちの暮らしは、たくさんの道具によって支えられています。なかでも電化製品の登場にともなう暮らしの変化にはたいへんなものがありました。昭和30年代に登場したいわゆる「三種の神器」(白黒テレビ・電気冷蔵庫・電気洗濯機)に代表されるような昭和生まれの家電は、より便利に、より使いやすくその形を変え、今もなお私たちの生活に大きな役割を果たしています。
 戦後の暮らしの変化をみると、道具の発展が暮らしの向上につながった一方で、「古いもの」と「新しいもの」が一つ屋根の下で共存していた昭和30年代をはさんで、明治以来の流れを引く昔ながらの暮らし方が変質していった時期でもありました。
 本展示では、道具の移り変わりから、ここ数世代の間に激しく変化した私たちの暮らしをとり上げます。先人たちの工夫を知り、また世代間の交流を深めるきっかけとしていただければ幸いです。

○衣服と手仕事
「織る」「縫う」など、衣服にまつわるさまざまな仕事は、今以上に家庭でまかなわれていました。また重労働であった洗濯は、電気洗濯機の登場により格段に楽になりました。衣服にまつわるさまざまな仕事に関わる道具をとりあげます。
主な展示品:糸のべ車、ハンテン、ナガギ、ヒノシ、伸子針、張り板、電気式洗濯機など

○台所のようす
「ヘッツイ」(竈(かまど))に隣接した「ダイドコ」は家族が寄り合って食事をとる場であり、主婦が炊事に使う道具類や食器や膳が納められた水屋が置かれる場所でもありました。竈(かまど)があったころに調理や食品の保存に使われていた道具や、昭和30年代前後の「ダイドコ」の様子を紹介します。
主な展示品:保温釜、ユキヒラ、飯台、弁当箱、味噌壺、氷冷蔵庫など
→旧中島家住宅(栗東市内で幕末から明治のころに建てられた旧家)の紹介へ

○快適な生活へ
蝿を防ぐ工夫や薬といった衛生、生活を照らした灯り、夏を涼しく冬を暖かく暮らす冷暖房具、ラジオやテレビといった楽しみなど、暮らしのさまざまな場面をいろどった道具と生活の工夫について紹介します。
主な展示品:ハエトリ、ランプ、電話機、扇風機、コタツ、蓄音機、テレビなど



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