テーマ展 すこし昔のくらし
2004年12月4日(土)〜2005年2月6日(日)
←ガス自動炊飯器(大阪ガス株式会社所蔵)
←電気自動式炊飯器(館蔵)
昭和30年代は、現代のイメージに直接つながる社会が幕開けした時代といえます。神武景気、岩戸景気と続いた急速な経済成長は、「もはや戦後でない」という流行語も生み出しました。科学技術の進展は、家庭用電化製品をはじめとした新しい道具を次々と供給し、「モノは買うもの」とする、大量消費時代が訪れます。新しい時代の到来が生活実感として一人一人に意識され、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌といったメディアに乗ったブームが、立ち代わり生起しはじめた時代でもありました。
いっぽうで農村部が大半を占める栗東市域では、昔ながらの暮らしが続いており、都市部から波及した近代化の波は、旧来の生活様式と併存するかたちでゆっくりと浸透していきました。タイル貼りのカマドの隣にガスコンロが置かれている様子が、30年代の日常風景であったといえます。
本展では、屋内空間のなかでも、近代化が顕著に反映された「台所」に焦点をあて、水回りや火回りの設備、調理道具、台所道具を通して時代の移り変わりをながめていきます。台所の近代化のさきがけとなった生活改善運動にかかわる資料、ガス・電熱を利用した調理器具、アルマイトやプラスチックの台所道具、炊飯器・オーブン・洗濯機などの耐久消費財などを展示します。
【展示構成】
1 生活改善のひろがり
2 台所の移り変わり
3 新しい台所道具
4 あこがれの家電
5 理想の住まい
7 (スポット展示)伝統的民家の改造
【関連行事】
●展示解説会
[内容] テーマ展「すこし昔のくらし」会場を、展示担当者がご案内いたします。
[日時] 2005年1月10日(祝)、16日(日) いずれも13時から
[場所] 展示会場(栗東歴史民俗博物館 第2展示室)
※ ご参加の方は13時にロビーにお集まりください。
※ 申込無用、参加費無料(ただし入館手続きをお済ませください)
●移築民家での もちつき大会
[内容] 栗東歴史民俗博物館の敷地に移築された民家(旧中島家住宅)のカマドをつかってもち米を蒸し、餅をつきます。
[日時] 2005年1月10日(祝)
1回目 10時ごろから
2回目 11時ごろから
※時間はつきはじめる時間のめやすです。終わり次第終了いたします。
[場所] 移築民家 旧中島家住宅
※ ご参加の方は開始時間前後に旧中島家住宅にお集まりください。
※ 申込無用、参加費無料
栗 東 歴 史 民 俗 博 物 館
〒520-3016 滋賀県栗東市小野223-8
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