2.調査・研究

 展覧会の実施に関わる資料調査のほか、地域に残された有形無形の文化財や、収蔵資料について継続的な調査整理や研究を行います。博物館活動の基礎となる活動で、展示や講座等はここからはじまります。
 これらの成果は、展覧会や、図録や紀要などの刊行物などに反映され、博物館活動の基盤となります。

  過去の展覧会

  今までの刊行物

  『栗東歴史民俗博物館紀要』総目録


◎里内文庫資料の目録化
 栗東歴史民俗博物館のコレクションのなかでも重要な位置を占める里内文庫旧蔵資料について、平成12年度から16年度までの4か年をかけて、約20,000点におよぶ全資料の目録化をはかりました。
  この成果は、『栗東歴史民俗博物館紀要』第11号(平成17年3月)のほか、平成17年2月の『里内文庫資料目録』の発行、同年10月の企画展「里内勝治郎と里内文庫」に結実しました。
     ※『里内文庫資料目録』は一般に販売はしておりません。詳しくは栗東歴史民俗博物館にお問い合わせください。(連絡先はこのページ下方にあります)


◎区史編纂事業等への協力
 栗東歴史民俗博物館では、開館当初より地域資料の発掘につとめてきました。さらに平成12年度からは、市内の各地域をほぼ旧大字単位で取り上げる小地域展シリーズを毎年1箇所ずつ実施してきました。
 こういった活動と連動して、各地域では地元の歴史を振り返る活動がもりあがりをみせ、栗東歴史民俗博物館でも積極的に協力をしてきました。

 栗東歴史民俗博物館が協力した区誌の代表例
   ・『鋳物師の郷・辻の歴史』滋賀県栗東町辻自治会、平成11年3月発行
   ・『民誌・綣の歴史と文化』栗東市綣自治会、平成18年3月発行
   ・『山入の歴史と風俗』山入自治会、平成20年3月発行


◎辻村鋳物師関係資料の調査
 栗太郡辻村(現在の栗東市辻)周辺には、江戸時代、全国でも最大規模を誇った鋳物師(鋳造技術者)たちがおり、全国に出店、出職して活躍しました。この辻村鋳物師の作品や文書等の調査を、地元住民や市民学芸員、古文書研究会のメンバーなどとともに継続的に行っています。

 企画展「鋳金の美」(平成3年)、企画展「近江の鋳物師−辻村鋳物師の活躍」(平成14年)『栗東歴史民俗博物館紀要』第9号(平成15年3月)同13号(平成19年3月)同14号(平成20年3月)などにその成果を公表しています


◎未調査文化財の調査
 展覧会等にともなう資料調査などを通じて、従来は注目されていなかった文化財の価値を見出し、積極的に紹介しています。
 
 栗東歴史民俗博物館が紹介したことをきっかけに、文化財指定等を受けることになった資料の例
    ・興敬寺文書(滋賀県指定文化財) 滋賀県日野町 興敬寺蔵
    ・織田信長朱印状 元亀三年九月日 金森充(滋賀県指定文化財) 滋賀県守山市 善立寺蔵
    ・鋳銅製鰐口(津市指定文化財) 三重県津市 川口上野区蔵
 

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栗 東 歴 史 民 俗 博 物 館
〒520-3016 滋賀県栗東市小野223-8
電話 077-554-2733 fax 077-554-2755
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