火吹き体験

火吹き竹で火をふくと、新鮮な空気を送り込まれた炎が、明るく大きくなります
火の入ったかまど

カマドは、煮炊きをするための大切な場所です。栗東のあたりでは、ヘッツイと呼ばれていました。時代によって形態に変遷がありますが、この旧中島家住宅に復元されているカマドは、大正時代ごろまで広くみられた、ドヘッツイとよばれるタイプのものです。
●カマドの変遷●

 民家の土間に築かれたカマドは、生活に不可欠な煮炊きの設備として大切にされてきました。カマドには火の神様がいるとして信仰の対象にもなってきました。
 カマドには、鍋釜をすえる釜座と、薪を入れて火を起こす焚口という連結する二つの穴があり、釜座の数は三から五つが一般的でした。釜座の口縁は、五升鍋・八升鍋など鍋釜の大きさに対応して大小ありましたが、カマンジョなどと呼ばれる鋳物の輪を使って、サイズを調節することもできました。
 カマドも時代に応じて進化をとげてきました。
 大正時代までは、ドヘッツイと呼ばれる土塗りのカマドが使われていました。ドヘッツイは粘土に藁を混ぜて土台を作り、上から泥を塗って仕上げるので、数年に1回塗り直しが必要とされました。ドヘッイには勾玉型のものと、直線型のものがありました。
 昭和初期頃になると表面をレンガで固めたカマドが現れ、さらに戦後にはじまった生活改善運動の高まりに応じて、昭和20年代後半頃から、改良型の構造を持つ新しいカマド(改良カマド)が登場します。市域では「西洋クド」などと呼ばれ、焚き口に鋳物の扉がつき、煙突がついて煙が直接屋根の外へ排出されるように工夫されているところに特色がありました。また、下部に灰落しの穴が付くことで、焚き口の位置が高くなり、コシカケ(腰掛け)に座って煮炊きができるようになりました。つづいて、移動式の小型カマドや、レンガの表面に耐火性の強いモザイクタイルを貼ったカマドが現れましたが、昭和40年代にはいると、プロパンガスの普及により、煮炊きの主役はガスコンロにとってかわられることになります。



移築民家 旧中島家住宅の紹介

表紙に戻る


直線上に配置
栗 東 歴 史 民 俗 博 物 館
〒520-3016 滋賀県栗東市小野223-8
電話 077-554-2733 fax 077-554-2755
http://www.city.ritto.lg.jp/hakubutsukan/


----------------------------------------------------
移築民家旧中島家住宅
火吹き体験

感染症予防対策を行った上でかまどの火吹き体験を実施しています。詳しい日程はこちら

栗東歴史民俗博物館の敷地内の移築民家旧中島家住宅では、開館日の土曜・日曜・祝日を中心に、かまどに火を入れています。
かまどの火のぬくもりや、煙のにおいなどを感じてください。火吹き竹による火吹きなども体験できます。解説員がおりますので、お気軽に声をおかけください。靴を脱いで、家の中にも入っていただけます。昔の家を体感してください。

移築民家旧中島家住宅での催し

※随時情報を追加します。ご確認ください。

移築民家旧中島家住宅かまど再生事業
平成27年度に、移築民家旧中島家住宅のかまどをつくり直しました。事業のようすはこちら

博物館講座「かまどめしを炊こう!!」

移築民家旧中島家住宅のかまどを用いた炊飯体験。
令和6年度は、下記のとおり開催します。
 開催日:4/20(土)、5/25(土)、6/15(土)、10/19(土)、11/16(土)
 参加費:500円
 定員:20名(※小学生以下は保護者同伴参加)
 申込:各開催日の10日前までに栗東歴史民俗博物館(077-554-2733)までお申込み下さい。(※申込多数の場合、抽選を行います。)

過去の博物館講座「かまどめしを炊こう!!」の写真はこちら

火吹き体験
かまどの火吹き体験を実施しています。詳しい日程はこちら

----------------------------------------------------

博物館講座
かまどめしを炊こう!!

過去の博物館講座「かまどめしを炊こう!!」の写真はこちら